都市開発計画のため空にされたビルで倒壊が生じた際に、瓦礫の下に埋もれた16歳のシリア人の若者は、傷を負った状態で救出された。
ヴェファ=ホジャグヤセッティン地区ヨウルトチュオール通りにある、都市開発プロジェクトのために空にされた3階建ての問題のビルは、17時半に崩壊し、特にビルの前方部分は完全に崩れ落ちた。崩壊の瞬間ビルの2階にいた2人のシリア人兄妹のうち16歳のマジット君が瓦礫の下に取り残され、多くの救急、消防団が事件現場に派遣された。マジット君は消防団と共にビル前面のテントに泊まっていた家族のほかのメンバーによって瓦礫の下から救出され、サマトヤにあるイスタンブル教育研究病院に運ばれた。そこで治療を受けたが、彼の足は瓦礫の重みにより骨折していた。崩壊の瞬間ビルの内部に逃げたマジット君の妹は無傷で救出された。 目撃者は「ビルは突然爆発音を立てて崩壊し、あたり一面に砂埃が立った。瓦礫の下からけが人が救出された」と述べた。
■兄弟は戦争を逃れてきた
けがを負ったマジット君は、シリアのアレッポから戦争を逃れて一か月前イスタンブルにやってきた20人家族のうちの一人であることが分かった。家族のうち何名かは崩壊したビルの2階に、何名かはビルの前に設けられたテントに残っていたと明らかにされた。
■都市開発プロジェクト
ビルが崩壊した地域では以前から都市開発プロジェクトがはじめられており、このプロジェクトの一環としてビルが空けられたと言われている。空きビルの多くには戦争を逃れてトルコにやってきたシリア人が寝泊まりしていることが分かっている。
■ビルの瓦礫は片づけられた
ファーティフ区で崩壊したビルは捜索救出作業のあと瓦礫の清掃が行われ、これも終了した。
ファーティフ区にある、シリア人難民が寝泊まりする打ち捨てられた3階建てのビルの下に取り残された人々の救出作業が終えられ、瓦礫の清掃作業がはじめられた。ビルに20人がいたとするシリア人難民たちは崩壊の際に経験した恐怖の模様を説明をした。
瓦礫の清掃の後、ビルの一帯は封鎖された。
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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
( 記事ID:32594 )