■イエメンの石油大臣、「権力者の圧力」の結果辞職する
【サナア:本紙】
イエメンの石油相のアフマド・アブドゥッラー・ダーリス氏は、アブドゥラッブ・マンスール・ハーディー大統領に辞表を提出した。「石油省が実現するいかなる業績、あるいは石油省の全般的な機能向上が期待されるあらゆる職務の発展に対する大きな壁を作る、権力者たちが行使した圧力」とダーリス石油相が呼ぶものが、辞任の背景にある。
ダーリス石油相の辞任は、2月に(政権)移行の第一段階が終了する期限が近付く中、内閣改造が行われるとの憶測が強まり、挙国一致内閣の閣僚間の不調和がある中で生じた。挙国一致内閣では、(旧野党勢力の連合である)「合同会合」ブロックと、(旧与党である)「国民全体会議」とその同盟者とが(閣僚職を)等分している。なお、ダーリス石油相は、「国民全体会議」に所属している。
またダーリス石油相は、ハーディー大統領に送付した手紙の中で、ハーディー大統領が2012年の12月に命じた役職から罷免するように求めた。原因として「限られた個人の利益を持っている者たちからの彼に対する圧迫が、国の利益や一般の利益に対する障害となった」ことがある。
またダーリス石油相は、石油パイプとガスパイプを狙った爆発が度々発生することは「このような国に対する背信行為が、海外の投資家の心証に悪影響を与えるのは言うまでもなく、石油企業の活動水準の直接的に影響を与える」と述べた。
しかし、ダーリス石油相は、韓国ガス公社が液化天然ガス(LNG)の販売価格を変更し、1バレルあたり、3ドルから、CC FOB指標の石油価格の12.6%、Des JCC指標の14.05%に引き上げることに同意したことを明らかにした。。
また同石油相は、フランスのトタルとGDFスエズの2社、LNG事業に参加する諸企業と、価格改定について協議している。これにより、巨額の(資金で)国庫を支えることになろう」と述べた。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:本澤七彩 )
( 記事ID:32659 )