中東におけるデジタル広告費、2017年には10億ドルに
2014年02月01日付 al-Hayat 紙
■中東地域のデジタル広告費、2017年には10億ドルに
【ベイルート:本紙】
中東及び北アフリカ地域におけるインターネット上の広告費が3億ドルに達した。広告費は年37%の割合で上昇しており、2017年には10億ドルに到達するとみられる。「アラブネット」の最高経営責任者(CEO)であるオマル・クリスティディス氏が「広告予算の増加はデジタル部門の躍進につながる」と述べたように、インターネット上の広告はアラブのインターネット部門とアラブ世界の携帯電話会社の成長の原動力と認識されている。
「デジタル・メディア・サービスィーズ」社のミシェル・マルコーン社長は、ソーシャルメディアについて「利益を上げ、幅広い大衆グループへアクセスするための非常に効率的かつ効果的な手段を小さな代理店に提供したことで、数年の間に普及した」との見方を示した。またこの状況について「多くのマーケティング部門が顧客のニーズに応えるためソーシャルメディアに特化した部署を設置したことで、2013年以来大きく発展している」と述べた。
現在レバノンは、東アラブ諸国の中で広告に出費している国としては、一位を占め(4億6,300万ドル)、次いで二位が1億4,000万ドルのヨルダンとなっている。
従来型の広告が成長を続けるなかで、デジタル広告の領域への投資は増えており、従来型のものへの投資を上回って急速に増大している。レバノンに関する詳細な数値からは、テレビ広告が8%の割合、紙媒体広告が5%の割合で増加したことがわかる。一方で昨年(2013年)のデジタル広告の伸びは29%という驚くべき割合であった。これは広告の選択肢がデジタル媒体へと大きく移行していることを強く示している。
デジタル広告とソーシャルメディアを用いたマーケティングは、来月の3月4日にベイルートで開催が予定されている「アラブネット会議」の議題でもある。会議には中東地域から80以上の有識者が出席し、携帯電話のインターネット通信におけるメディアとエンターテイメント部門の可能性についての議論が行われる。3日間にわたるこの会議では「クリエイティブ・バトル」というコンテストが開催され、広告・メディア・通信業界の熱心なクリエイター達が自身のデジタルの作品を「アラブネット」の出席者600名以上の前で披露できる場となる予定だ。
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( 翻訳者:角田幸穂 )
( 記事ID:32777 )