トルコ首相、イランを訪問:ハーメネイー最高指導者と会談
2014年01月30日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者は昨日午後、トルコ首相と会談し、その中で両国の現在の「同胞関係、愛と友情」は過去数世紀で比類なきレベルにあるとした上で、「両者の大いなる可能性は、両国関係のさらなる発展と深化を後押ししてくれるだろう」と強調した。
最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はエルドアン首相のイラン訪問に関する合意実現に向けて、イラン・トルコ両政府が真剣に取り組むことが必要だったとした上で、「こうした真剣さによって、関係のさらなる強化とスピーディーな発展がもたらされるだろう」と付け加えた。
同師はイラン・トルコ両国民の〔共通の〕思いと心の紐帯について触れ、「現在のチャンスと状況を正しく活用することが必要だ」と付け加えた。
レジェップ・タイイプ・エルドアン首相もこの会談で、トルコ大統領ならびに同国民の心のこもった挨拶を伝えた上で、「われわれはイランを、第二の我が家だと思っている」と述べた。
トルコ首相はロウハーニー大統領をはじめとするイラン要人との会談について、きわめて有益なものだったと評価した上で、複数の了解覚書が交わされたことに触れ、「日増しに発展・拡大する両国関係が、地域や世界にとってモデルとなることを期待している」と述べた。
エルドアン氏はイラン・トルコ協力最高会議の設置に関する文書が締結されたことについて、極めて重要なことだと評価した上で、「互いに恒常的に会合を開くことで、あたかも両国の閣僚が一つの内閣の中で協議・協力しているくらいのレベルに、〔両国〕関係を発展させよう」と訴えた。
■ ロウハーニー大統領、あらゆる面での関係拡大を強調
他方、ロウハーニー大統領もエルドアン首相と会談し、その中でイランとトルコ両ムスリム国民の友好関係が両国関係を確かなものにするだろうと強調した上で、イラン・トルコ両国関係があらゆる面で発展すること〔の必要性〕を強調した。
大統領府のサイトが報じたところによると、ハサン・ロウハーニー大統領はこの会談で、両国間の経済協力の拡大にとっての民間部門の〔協力〕強化〔の重要性〕を強調した上で、「イランとトルコは発電所や製油所の建設、石油・ガス協力など、あらゆる経済部門で関係を拡大させることが可能だ」と述べた。
大統領は地域情勢について言及し、「われわれは地域の重要問題で、互いに共通の意見を有している。テロリズムならびに過激主義との闘いは、われわれが共通意見をもっている問題の一つである」と語った。
ロウハーニー大統領は、シリア国民への支援も地域問題に対する両国の共通テーマの一つであるとした上で、「〔シリア〕国民への支援、特に冬の季節におけるそれは、シリア国民が抱える問題の一部を解決するのに資するだろう」と述べた。
トルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン首相もこの会談で、「イランとトルコは地域で最も強力な国である。われわれの目標はイランとのあらゆる領域での関係拡大である。この点に関し、イランとの経済関係では、2015年までに両国の貿易規模を年間300億ドルにまで押し上げたいと考えている」と言明した。
エルドアン氏は両国の経済協力の拡大で良い取り決めを結ぶことができたと指摘した上で、「経済関係拡大でのわれわれのもう一つの目標は、両国間で自由貿易協定を結ぶことだ」と述べた。
トルコ首相は地域の諸問題についても、テロリズムとの対決に両国が与えている重要度は同じだとした上で、「イスラームを隠れ蓑にして活動しているテロ組織は、イスラームとは何の関わり合いもない。罪なき人々を最も残酷な状況に引きずり込んで良いなどと、イスラームのどこに述べられているのか」と語った。
エルドアンにはその上で、「われわれはテロ組織との対決において、イランと共に、協力関係を拡大させるつもりである」と強調した。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:32782 )