ゲズィ公園での声明発表は、これまで長い間、報道が許可されていなかったが、今日、トルコ法曹連盟ならびに環境・都市法案委員会のアリ・アラバジュ代表弁護士が、公園内の階段で記者会見をおこなった。
会見は、トルコ法曹連盟主催「環境の危機と都市」シンポジム後、タクスィムのゲズィ公園で開かれた。
同会見では、「2日間のシンポジウムでは、環境危機を抱いている各都市の話題や、計画法案の異常な状況、われわれの街と表現の自由について議論が行われた。今後この先の闘いに貢献した会議として思い起こされるだろう」と述べられた。
午後4時からゲズィ公園内の階段で行われたトルコ法曹連盟ならびに環境・都市法案委員会のアリ・アラバジュ代表弁護士の会見内容は以下の通り。
「われわれが会議の結果をタクスィム広場で公表したのは、自然資産と都市や人びとの公共の場を護るための闘いと関係があります。ゲズィの抵抗の本場やトルコの中心でわれわれの言葉をお聞かせすることを、歴史的に必要不可欠な任務だと考えています。高まる反対の声の中には、次のようなものがあります。
第三ボスフォラス大橋、イスタンブル第三空港、イスタンブル運河、アタテュルク森林公園、水力発電所をはじめとした、環境価値破壊への反論。当座の問題として環境・生物多様性保護法案への異論。また、トルコと周辺各国と関わる戦争政策に反対する姿勢と平和を希望もあれば、アレヴィー市民への慎重な対応を要求する声も。再開発で家を追われる市民らの権利要求、女性の外見を監視するような保守的な男性主導の政治に反する声も増大しています。大学、法曹界、芸術界に対する圧力への抵抗、トルコ航空の労働者をはじめとする、労働者の権利抑圧への反論、国民の教育と健康の権利を阻む壁の撤廃を望む声、などなど、これらを実現するまで、われわれ戦いを続けていきます」と述べた。
記者会見も終わりに、私服警官がやってきたが、干渉はみられず、人びとは何事もなく解散した。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:32785 )