「商品バスケット」配給初日に長蛇の列:40名の国会議員、調査案を議会運営委員会に提出
2014年02月03日付 Jam-e Jam 紙
ファールス通信より転載
政府による「商品バスケット」〔※〕の初めての配給が、全国で始まった。その一方で、複数の報道によると、〔配給所の前には〕長蛇の列ができ、人々がごった返しになって、混乱が生じた。最後には、〔誰が配給の対象になるのかという〕品物の割り当て状況や配給方法について、人々の口からは不満の声が続出した。
※訳注:鶏肉やコメ、鶏卵、食用油、チーズなど総額8万トマーンの商品を毎月、低所得者層に配給する制度で、ロウハーニー政権が昨年12月に導入を決定した。
本紙記者の取材によると、この配給の対象となる人が誰なのかについて、人々の間から疑問の声が上がったが、〔‥‥〕諸々の報道によれば、配給の対象となって昨日配給センターを訪れた人たちにとっても、状況はあまり芳しいものではなかったようだ。
配給センターを訪れた人たちは、長蛇の列と混乱した状況に直面した。配給センターの係員からは〔配給方法について〕これといった説明もなく、また〔配給対象となった人の氏名が書かれた〕電子システムの中の個人情報が〔配給にならんだ人と〕合致しない〔=配給を受けるために列に並んだにもかかわらず、配給対象外として配給を受けられなかった〕といったケースもあった。
現場での目撃情報によれば、配給対象者として氏名が発表されているにもかかわらず、配給センターを訪れてみると、銀行のカードに配給を受け取るためのクレジットがチャージされておらず、そのため配給センターのカードリーダーがそこから代金を引き出し、配給を引き渡すことができなかったケースもあったようだ。
こうした混乱状態の発生と〔配給方法に関する〕調整不足に対し、国会も追及の声を上げた。93年度〔西暦2014年度〕予算法案の審議が国会で行われている中、一部の国会議員は公開議場で、今回の配給の方法に対して不満の声を上げ、政府に対して今回のやり方は国民に対して失礼であるとする注意・意見を表明した。
ガーエムシャフル選出のアリープール議員は議員40名の署名とともに、〔政府がどのような基準で〕配給品を選択したのかについて調査する法案を国会運営委員会に提出したことを明らかにした。
アリー・アリープール議員はメフル通信とのインタビューの中で、「鉱工業商業省が配給品の品物を選択した際の基準、イラン産のコメが〔配給品に〕選択されなかった理由〔※インド産のコメが配給された〕、鉱工業商業省が配給品の中に国内産品を含めようとしなかった問題、及び労働者や農家などの弱い立場にいる階層の人々の多くが、配給品を受け取るグループに含まれなかった問題〔※当初1700万人の低所得者層に食料品を配給する予定だったが、直前になって配給対象要件が厳格化され、多くの労働者・年金受給者が配給を受けられなかったことを指す〕、などがこの調査〔案〕の最重要骨子である」と述べた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32856 )