ロウハーニー大統領、「商品バスケット」をめぐる混乱で国民に陳謝(中)
2014年02月06日付 Jam-e Jam 紙
ロウハーニー師はまた、「政府内の関係は極めて緊密である。世に広まる噂には根拠がない。第一副大統領と各閣僚は、皆精力的に動いており、鋭意努力しているところである」と述べた。
国会や司法権との関係について問われた大統領は、「国会や司法権との間の適切な関係・交流なくして、国政の前進はない」と回答、政府と国会の間で開かれている会合は極めて重要で貴重だとした上で、補助金改革をめぐって最近行われた合同会議をめぐる自身の発言について触れ、「補助金問題では、われわれは意見を一致させる必要がある」と語った。
■ 地方州訪問での決定は、熟考が必要
ロウハーニー大統領は〔アフマディーネジャード政権によって始まった〕政府による地方州訪問と、訪問する州の選択方法についての質問に答える中で、「地方の州を訪問することは有益なことである。われわれは近くから、各地の人々の意見に触れることができる」と述べた。
大統領はその上で、「地方州訪問で採られた決定は、事前によく熟考した上でのものでなければならず、浅薄なものであってはならない。政府は国政の機会を与えられた4年間で、決定事項を実施に移すことができるようにしなければならない」と話した。〔‥‥〕
大統領はまた、「経済部門では、国内の努力だけでは十分ではない。外国との交流も必要である」とし、ダボス会議に自身が出席したことに触れ、「私が世界に言いたかったのは、イラン経済には再び朝日が昇ってきたということである。現在、テヘランを訪れる政治・経済団は渋滞状態だ。実際、過去6ヵ月間で117の海外の使節団が我が国を訪れているのである」と指摘した。
ロウハーニー師はさらに、「われわれはダボスに出席することで、海外部門で経済的偉業〔※ハーメネイー最高指導者が命名した今年のスローガンの一部〕をスタートさせたいと考えていた。もちろん、国民のみなさんも知っての通り、いかなる政治的・経済的運動も、内側から、我が国の国民の側から始動する必要があることも事実だ」と述べた。
■ 重要なのはレッドラインを守ること
大統領はジュネーブ合意に異を唱える者たちについて、大統領が最近「知的レベルの低い者たち」と呼んだ発言に関し、質問に答える形で「私が言ったのは、大学界はもっと活動的になるべきだ、論文・記事を書いたり、本をものしたりすることに活動を限定させるべきではない、ということである」と述べ、さらに「ジュネーブ合意はウィン・ウィンだった。われわれにとって重要なのは、レッドライン
(越えてはならない一線)を守ることであり、国民の名誉を考慮に入れることである」と付け加えた。
大統領はさらに、「われわれはジュネーブ合意によって大きな一歩を手に入れ、イラン恐怖症〔を世界にまき散らす〕ための敵の企てを無力化した。われわれは制裁に打撃を加える前に、イラン恐怖症の陰謀に打撃を加えたのである」と述べ、さらに「アメリカ政府は毎日のように、国内圧力のために、〔メディア関係者と〕インタビューをし、真偽をごたまぜにして、〔煽動的な〕スローガンを叫ぶことを余儀なくされている。しかしわれわれには、こうしたことは必要ない」と述べた。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32919 )