ロウハーニー大統領、「商品バスケット」をめぐる混乱で国民に陳謝(下)
2014年02月06日付 Jam-e Jam 紙
■ 「商品バスケット」の配給について説明
大統領は各家庭の経済状況について行われた調査に関して触れ、「社会的弱者層への支援が決定された。これ〔=「商品バスケット」の配給〕は〔現金で各人に支給されている〕補助金の代替となるものではない」と言明した。
同大統領は、「もちろん、〔商品バスケット制度の実施には〕様々な問題があったし、私はそれを遺憾に思う。問題が排除されるよう、努力しているところだ」と述べた。
大統領は「商品バスケット」の配給の際に生じた諸問題の根本的原因について、「われわれには、富裕層を特定する完璧な徴税システムもなければ、貧困層の経済状況を特定するための包括的な社会保障システムもない。多くの問題は、こうしたことに原因がある。今後も、商品バスケット制度で配給品を受け取るべき一部の人に、それが配給されないといった問題が起こる可能性がある」と説明した。
ロウハーニー大統領はその上で、「もし国民にご迷惑をおかけしたのなら、私は大統領として国民に謝罪する。私はこの件での欠陥を受け入れるし、欠陥の除去に取り組む」と付け加えた。
大統領はさらに、「この政権は、欠陥・欠点を受け入れ、謝罪し、その除去に向けて努力する政権である。しかし、どのようなことも問題にぶつかる可能性がある以上、それをすべてなくすことは不可能だ」と述べた。
〔‥‥〕
■ 補助金を停止するつもりはない
大統領は発言の続きで、国会で審議中の予算法案について、「われわれは国会で可決され、護憲評議会で承認されたものについては、それが何であれ、受け入れる。ただ、予算の骨格が議会で変更されるようなことがあってはならない」と述べた。
大統領は補助金問題についても、「政府は〔現金で〕与えられる補助金を停止するつもりはない〔‥‥〕」と述べた。
〔‥‥〕
大統領はまた、「エネルギー料金の突然の上昇が噂されているが、それは正しくない。価格の上昇スピードは極めて緩やかなものとなる予定で、国民は次の補助金改革の実施で困難に直面することはないだろう。ただし、国民は次の〔補助金改革の〕実施に向けて手に手を取って協力することが必要である。この事業を途中で投げ出すわけにはいかない」と呼びかけた。
〔‥‥〕
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
この記事の最初に戻る
関連記事(「商品バスケット」配給初日に長蛇の列:40名の国会議員、調査案を議会運営委員会に提出)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:32920 )