エジプト:分裂の懸念の中で「人民潮流」はサッバーヒー氏支援を決定
2014年02月11日付 al-Hayat 紙

■エジプト:分裂の懸念の中で「人民潮流」はサッバーヒー氏支援を決定

【カイロ:本紙】

昨日(10日)夕方、エジプトの政治家ハムディーン・サッバーヒー氏が創設した「エジプト人民潮流」の指導者らが会合を開き、国防相兼軍司令官であるアブドゥルファターフ・スィースィー氏の対抗馬として、ハムディーン氏が次期大統領選挙に立候補するか否かを協議した。スィースィー氏は近いうちに軍を退く予定である。

本紙に対し「エジプト人民潮流」のスポークスマンである、フサーム・ムウニス氏は、「協議の結果は、おそらく本日(11日)の記者会見で発表されるだろう」と述べ、昨日(10日)の夕方、この件に特化した会合がもたれたはずであるとした。そして「サッバーヒー氏の立候補に賛同し、選挙での支援をするという見解が大多数である」と加えた。

同氏は「人民潮流」の指導者らの中には、サッバーヒー氏の出馬に対する反対派が存在していることも包み隠さなかったが、「いかなる組織であれ決定を下した以上、それを遵守する必要がある」と述べた。また、サッバーヒー氏の出馬をめぐる対立は、彼の出馬の意思表明の結果でてきたものではなく、数か月前から続いていると指摘した。

また「人民潮流」のいくつかの情報筋は、以下のように述べた。「ハムディーン氏の立候補への組織の歓迎の意や外部の声は、組織の指導者たちで出馬に反対していた者に対しての「プレッシャー」となり、それが同氏の出馬および、同氏への支持を合意に向ける事になった。しかしこの場合、一部の指導者はスィースィー氏の支持に固執するならば、組織内部で分裂が起こることになる。

これらの情報筋はまた、「サッバーヒー氏は自らの出馬が組織の中では優勢であることを知っているが、これはメンバーが組織内での影響を持つからである。そしてこれが、彼が立候補を、救国戦線ではなく、「潮流」の決定によった背景である。彼は救国戦線の指導者の一人であるが、同組織においてはほとんどのメンバーがスィースィー氏への支持を表明している。」ことに言及した。

(後略)

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( 翻訳者:森松稜 )
( 記事ID:32935 )