ハーメネイー最高指導者「バフマン月22日は国民の力を示す日」(2)
2014年02月09日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者事務所の広報サイト(http://www.leader.ir/)より
最高指導者事務所の広報サイト(http://www.leader.ir/)より

「各国が独立不羈の精神を持つことを、外国の列強は恐れている」

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「干渉的な外国の列強は、各国が独立不羈の精神を持つようになることを恐れている。それゆえ、彼らは常にさまざまな方法を用いて、〔世界の〕諸国民・指導者たちの中にある独立を求める感情を弱めようと企てているのである」と述べた。

 同師はこうした方法の一つとして、「独立は進歩と矛盾する」といったことを〔世界の諸国民の意識の中に〕吹き込むやり方について言及し、「覇権主義的列強のプロパガンダ装置、ならびに彼らが各国内に派遣したエージェントたちは、『国民的利益やアイデンティティを頼りとすることは進歩と調和しない、それゆえもし進歩したければ、自主独立を求める感情を抑えよ』などと吹聴しようとしている」と指摘した上で、「こうした話はまったくの誤りであり、各国の独立に異を唱える者たちによる作り話だ」と強調した。

「自主独立とは世界と喧嘩をすることではない」

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、自主独立とは世界に対して悪態をついたり、喧嘩をすることではないと強調し、「自主独立の精神とは、諸国民の利益を自らの利益によって押しのけようとする国々の影響力と対決するための、防波堤なのである」と指摘した。

 同師は独立を維持するための必要条件として、イスラーム革命の根本や原則、価値観にはっきりとした形で頼ることを挙げ、自らの立場を曖昧なところなく明確に述べた往年のイマーム・ホメイニーの姿勢について触れ、

イマームは専制君主政を受け継いだ偶像崇拝体制に対する自らの立場を、保身を考えたりせず、包み隠さず表明した。イマームは、イスラームとその価値観を基礎とする体制を樹立させることが必要だとした自らの見解を、明確に表明した。イマームは世界を覆う危険なシオニスト・ネットワーク、そして略奪的でいかさまなシオニスト体制に反対する自らの立場を、いかなる保身も考えずに〔世界に〕示したのである。

 と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、「偉大なるイマームは、世界を《支配される国と支配する国》に分けることを信条とする国際秩序としての覇権体制を、いかなる留保もなく拒絶し、こうした覇権体制の権化、すなわちアメリカ政府に対して反対する姿勢を、明確に示したのである」と指摘した。

イスラーム共和国が今日まで存続している秘訣

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イラン・イスラーム共和国が革命とイマームの基本路線の上で〔今日まで〕存続している秘訣は「〔自らの〕基本的信条や立場を明確に表明してきた」ことにあると強調した上で、「イラン国民の友と敵に対する明確な立場を失うようなことがあっては、決してならない。イラン・イスラーム共和国の立場は明確に表明されねばならない」と述べた。

 同師はさらに、「《戦術や手法》が変化することはあっても、《原則や基礎》は堅固に維持されねばならない。これこそ、国の強固さと進歩の秘訣なのだ」と強調した。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(ロウハーニー大統領、「商品バスケット」をめぐる混乱で国民に陳謝)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32972 )