イスタンブルの今夏は水不足
2014年02月16日付 Radikal 紙


オルハン・シェン教授は、イスタンブルに4カ月分の水が残っているが、できる限り節水を呼びかけないと水不足が見込まれると述べた。

イスタンブル工科大学航空宇宙学部気象学科教授オルハン・シェンは、トルコで少雨の影響が増し続け、そのためできる限り節水を呼びかけるべきであると述べた。「十分に雪が降らなかったため地下水も増えなかった。節水を呼びかけこの状態を市民にも理解してもらう必要がある」とした。

シェン教授は会見で降雪が1月と2月にも見込みほどではなかったこと、ほぼ全国各地で平年よりも温暖であったとした。

■特にイスタンブルは夏場に水不足が起こる可能性はある

少雨の影響が夏に一層感じられるようになると強調したシェン教授は、会見を次のように続けた。

「気候が温暖で気温が平年より高かった。1月には予想された降雪量に達しなかった。2月も少雨である。この影響は大きく出続けるだろう。できる限り節水を呼びかける必要がある。あるいは、いくつかの大都市では、断水をしなければならない。特にイスタンブルは、夏に大きな水不足が問題となりえる。イスタンブルに1日当たり250万㎥の水が供給されている。備蓄としては3億㎥ある。」

シェン教授はダムの貯水率が約33%であることを述べて、この先降雨があったとしても貯水率は急激に増加しないだろうし、おおよそ40-45%にのぼるものであるとした。

この状態でさえ夏の終わりに飲料水についてイスタンブルでは大きな問題が起こりうるとし、「十分に雪が降らなかったため地下水が増えなかった。節水の呼びかけをして、状況を市民にも理解してもらう必要がある」と話した。

また、現在イスタンブルにあるダムの飲料水が需要に合わないこと、もはや新しいダムを建設することが必要であると述べた。

同教授は、トルコで起こっている降雨の不足が農作物に影響するとし、特に小麦の収穫時に減少が生じうると注意を促した。

■高気圧が雨雲を妨げている

シェン教授は、トルコが世界の最も重要な低・高気圧のちょうど真ん中にあると述べた。気温と降水確率の予報がこの気圧配置によって行われているとし、次のように続けた。

「トルコで気候に影響する二つの中心がある。アゾレス高気圧とアイスランド低気圧である。北大西洋での海面温度の上昇はアゾレス高気圧を強める。アゾレス高気圧が強いときは、下から上に向かう雨雲を遮断する。弱まった時には、雨雲がバルカン半島からトルコにやってくるだろう。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:32986 )