内相「ドラマ『いにしえの地』に対する抗議活動は穏やかなものだった」
2014年02月15日付 Iran 紙
【イラン紙オンライン版】
内相は土曜日[15日]夕方の記者会見で、記者たちの質問に答えた。
アブドッレザー・ラフマーニー・ファズリー内相は会見で、連続ドラマ『いにしえの地』に対して、いくつかの州においてバフティヤーリー族が抗議していることについて、次のように述べた。
番組の放映は、いずれにしても、バフティヤーリー族の心情を傷つけるものだった。バフティヤーリー族は正真正銘のイラン人の一部であり、昔も今も常に革命の道を〔その他のイラン人たちと〕共に歩んできた民族である。いずれにせよ、この問題は何らかの形で償われねばならない。
※訳注:報道によると、連続ドラマ『いにしえの地』で、登場人物がバフティヤーリー族の歴史上の著名人を「イギリスの傀儡」などと述懐しているシーンがあり、これに対してバフティヤーリー族の人々が自分たちへの侮辱だとして、数日前からエスファハーンをはじめとする諸都市で、放送中止を求める抗議運動を起こしているという。
国家安全保障評議会〔※「国家安全保障最高評議会」とは別〕の議長を務める同氏は、これらの親愛なる友人たちの苦しみを癒すためには、何らかの形で対策を講じる必要があると指摘し、次のように続けた。
本件に関して、〔イラン国営放送総裁の〕ザルガーミー氏は書簡の中で、このドラマの見直しと必要な調査の実施に言及している。その一方で同氏は、ドラマの続きはこの民族の勇敢さと、誇りに満ちた歴史を語る内容となっているとも述べている。
内相は、こうしたこと〔=抗議運動〕が行われる際には、敵に悪用されないよう、また人々や国家、〔イランを構成する〕各民族に害がもたらされないよう、気をつけねばならないと指摘した上で、「他方で、当局側も〔デモ隊に過剰に反応しないよう〕必要な注意と配慮が必要だ」と述べた。
内相は、我が国には一体性と同時に、多様性も存在するとした上で、「国内には、トルコ人、バルーチ人、アラブ人などなど、様々な民族が住んでいる。実際、これら諸民族の存在によって、イランという国が全体として形作られ、この全体がイランという名の存在を成立させているのである。個々の民族の苦しみは全体の苦しみにつながるのだ」と指摘した。
内相はこの民族が受けた心の苦しみを償うために放送局側が採った措置に触れた上で、この問題をめぐって一部の州で起きた〔抗議〕集会について、次のように述べた。
エスファハーンやアフヴァーズといった地域で〔抗議〕集会が開かれ、場所によっては、州知事や治安維持軍関係者、地域の宗教指導者、バフティヤーリー族の有力者たちが、集会参加者たちと対話を行った。この対話は、一般の人々の考えを〔抗議集会参加者たちに?〕説明するのに有効で、本日午後に催された集会は、良好な雰囲気のもと、平穏のうちに終了し、何ら暴力的な衝突や行動は見られなかった。
内相はさらに、
もちろん中には、〔抗議集会を〕悪用しようとした者もいたが、地域の人々は自ら必要な協力をして、こうした〔破壊的・暴力的〕行為が起きるのを許さなかった。実際に起きたのは抗議であって、彼らは自分たちのメッセージを当局の耳に届けようとしていただけだった。こうしたたことを踏まえて申し上げたいのは、〔当局は〕彼らのメッセージを受け取った、彼らのメッセージは〔当局にきちんと〕届いた、ということである。この件では、すでに〔必要な〕決定・措置が採られている。彼らが要求していたのは、この民族に対する謝罪であったが、それに対しザルガーミー氏が謝罪を行った。また彼らは、連続ドラマの放送中止を求めたが、それに対し放送局の責任者は、ドラマの見直しを表明している。
と語った。
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