「お久しぶり!」オバマ大統領からエルドアン首相に電話
2014年02月20日付 Hurriyet 紙

アメリカのオバマ大統領とエルドアン首相が、6ヵ月ぶりに電話会談を行った。会談において(トルコとアメリカの)二国間の関係、シリア、イラクのエネルギー問題、キプロス、イスラエルとの関係を取り上げる一方、オバマ大統領は、エルドアン首相に対し、法の優越の原則の重要性を強調した。

アメリカとトルコの関係は、ゲズィでのデモの後、そして[昨年]12月17日の賄賂捜査以降、今一度後退していたが、再び最高レベルでの接触が実現した。先週ホワイトハウスはキプロスの双方の側で新たに始まった議論について、エルドアン首相率いるトルコに対し賞賛の意を表し、その後アメリカのオバマ大統領もエルドアン首相と6ヵ月10日ぶりに電話で会談した。会談では二国間の関係に加え、シリア、イラクにおけるバグダードの中央政府とアルビルにあるクルド自治政府との間のエネルギー問題、キプロスでの交渉、トルコ・イスラエル間の関係の正常化が取り上げられた。一方で、世界経済の継続性と均衡ある拡大が大いに必要だとする意見交換の件で、エルドアン首相に対し法を尊重するようメッセージを出した。12月17日以来トルコで起きている法に関する議論に対し、ホワイトハウスは「オバマ大統領は、金融市場を安定化させ、予見可能な投資情況を整え、二国間の関係を強化し、そしてトルコの将来的な利益のために法の優越性を認める確固とした政策をとることの重要性に関して言及した」と述べた。

二人のリーダーが長期間会談を行わなかったために長時間に渡ってなされた会談において、以下の事柄が話し合われた。

―二国間の関係:オバマ大統領は、トルコ共和国との強固で、相互尊重の原則に依拠した両国関係を重要視していると繰り返し、効果的な協定を結ぶことでトルコが世界でリーダーシップを発揮できるようになるとの見解を示した。

―シリア:両国首脳は、シリアで拡大するテロリストの存在と不安定な政情に対し政治的な解決を進める点で、[両国が]継続的努力する上での共通の利益を探るには、二国が密接に協力することが重要であると言う点で意見が一致した。

―イラク:両国首脳は、バグダード中央政府とアルビル(クルディスタン自治政府)の双方に、彼らがエネルギー問題で話し合いの場をもち、合意した協定を両国が支援するという点で、強い意思表示をすることの重要性を話し合った。

―キプロス:オバマ大統領はエルドアン首相に対し、キプロスで協定を結ぶため、話し合いの再開に努めるにあたってトルコが果たした建設的な役割に感謝した。

―イスラエル:両国首脳は、イスラエルとの関係を正常にする協定が迅速に結果をみることの重要性について語り合った。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:33019 )