革命防衛隊総司令官「アメリカはイランの主要敵」
2014年02月12日付 Jam-e Jam 紙
第一回「アメリカに死を」大会のポスター(http://dw-usa.com/より)
第一回「アメリカに死を」大会のポスター(http://dw-usa.com/より)

 革命防衛隊総司令官はイスラーム革命の殉教者らの記憶・思い出を称揚した上で、「かつては多くの人が革命的だった。しかしこうした性質は今や、見る影もなくなってしまった。残念なことに、彼らは革命の革命のスローガンから距離を置いてしまった」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、モハンマド・アリー・ジャアファリー少将は「《アメリカに死を》大記念祭」での演説で、次のように明言した。

革命の本来のスローガンは、《神は偉大なり》以外のものではなかった。そしてこれが意味するのは、まさに《アメリカに死を》なのである。ところがどうしたことか、このことを皆が理解しなくなった。

 同氏はさらに、「革命にはさまざまな見方が存在する。しかし、われわれの判断・行動の基準は、イマーム〔=ホメイニー〕と最高指導者〔=ハーメネイー〕の見方であったし、今もそうだ」と付け加えた。

 ジャアファリー司令官は「イランの主要敵はアメリカだ」とした上で、「問わねばならないのは、なぜ一部に、〔イランに対する〕アメリカの敵意を取り除くことと引き換えに、イランの国民的名誉や力をやすやすと売り渡してしまおうとする者が〔国内に〕いるのか、ということだ」と述べた。

 同氏はまた、「私たちが安全保障の分野に初めて関わるようになったとき、私たちはまだ若かった。私たちはイマームを信奉していたので、師の仰ることは何でも受け入れた。30年間にわたって経験を積んだ現在、アメリカの軍事・安全保障上の脅威など、さして大きな脅威とは考えられなくなった。アメリカも88年の反乱〔※2009年大統領選後の抗議運動のこと〕で、イラン国民から教訓を得ている」と語った。

 ジャアファリー氏はその上で、「彼らは《あらゆるオプションがテーブルの上に用意されている》などと、滑稽なスローガンを繰り返しているが、これは自国民を喜ばせるためのものにすぎない。彼らの言う《テーブルの上に用意されたオプション》は、もはや何も彼らにもたらさない」と続けた。

 同氏はまた、「アメリカと友情の握手など不可能である。それは、彼らの敵意に原因がある」と言明した。

 同氏はさらに、「われわれの軍司令官らが表明している〔イランの〕軍事力は、決してハッタリではない。30年以上にわたる経験によって、次のように言うことができる。すなわち、アメリカには実際に過ちを犯すことなど不可能だ、ということだ」と述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33027 )