■イスラエルによるレバノン領ベカーア高原への空爆をめぐり情報が錯綜
【ベイルート:本紙】
イスラエルがレバノンのベカーア高原の北部地域を狙った(空爆を行った)ことについて、情報が錯綜した。「ロイター通信」は「イスラエルの戦闘機がブリータール地区、ハリーバ地区を標的に空爆を行っている」と伝え他のに対し、「AFP通信」は、レバノンの治安情報筋が「イスラエルはレバノンとシリア国境地帯にいる「ヒズブッラー」を標的にしている」と述べたことを伝えた。これに関して、ヒズブッラー系衛星チャンネル「マナール」の側からは事実確認がなかった。
治安情報筋によると、「イスラエルの空爆はベカーア高原のホルトアラー地区、ブリータール地区、ナビー・シート地区、アリー・ナフリー地区、ジェンタ地区を標的にミサイル5発を撃ち込み、戦闘機は円を描いて飛行を継続した。これに対し、イスラエルの第5チャンネルはイスラエル軍の言葉としてレバノン国内への空爆の実行を否定し、その一方でベカーア高原上空で低空飛行を行ったことを確認した」とのことだ。
一方、「アラビーヤ・チャンネル」は空爆によりヒズブッラーの構成員に人的被害が発生したと発表した。空爆は、ヒズブッラーの軍事施設を標的にしたものであり、同施設はシリア国内の武装した反体制派の動きに対処するために使用されていた。
さらに、イスラエルは決議1701に違反したことが指摘された。同決議は、2006年7月のイスラエル・レバノン戦争に際し、長期にわたる交渉の末に安保理が採択したものであり、「戦争行為の完全停止、ヒズブッラーによるすべての攻撃の即時停止とイスラエル側のすべての軍事攻撃作戦の即時停止」を要求するものだった。
(後略)
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:33068 )