ハーメネイー最高指導者「イラン国民はアメリカのゆすりには屈しない」(1)
2014年02月18日付 Jam-e Jam 紙
http://www.khamenei.ir/より
http://www.khamenei.ir/より

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、タブリーズをはじめとする東アゼルバイジャン州内の各市から集まった人々数千名と面会し、その中で、偉大なるイラン国民各自がバフマン月22日〔2月11日〕の行進ならびに35回目となるイスラーム革命記念日の式典で、イランの国民的偉大さと力強さを示したことに深甚なる感謝の意を表しつつ、今年の行進が示した主要なメッセージとして「不撓不屈の精神と団結」の二つを挙げ、次のように述べた。

イラン国民はアメリカ当局の厚顔無恥と貪欲、礼儀知らず、そして厚かましさに答える形で、バフマン月22日の行進に例年以上に賑々しく、かつ熱狂的に参加した。そして彼らは、アメリカの強権的態度やゆすりには決して屈しないということを表明した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、1356年バフマン月29日〔1978年2月18日〕のタブリーズ市民による歴史的蜂起〔※〕の36周年を目前に控えて開かれたこの面会で、イスラーム革命最高指導者は今年のバフマン月22日の行進に人々が例年以上に大挙して、熱狂的に参加してくれたことへの感謝の言葉とともに、自身の演説を始めた。

※訳注:1978年2月18日のタブリーズ蜂起は、同年1月9日にゴムで起きた反政府デモでの流血の惨事に対する、40日忌として発生したデモを契機としている。この蜂起の鎮圧の過程で、多数の死傷者を出し、次の3月30日の40日忌デモを誘発した。

〔‥‥〕

 ハーメネイー最高指導者は国民への感謝の意を表した後、バフマン月29日のタブリーズ市民による歴史的蜂起について触れ、この出来事には数多くの教えが含まれていると指摘した上で、「バフマン月29日の蜂起の第一の教えは、『タブリーズ、そしてアゼルバイジャン市民の卓越した特長が示された』ということである」と述べた。

 同師はその上で、

タブリーズ及びアゼルバイジャン市民の卓越した特長としては、深き宗教的信仰心、宗教的誇り、勇気、時宜をわきまえタイムリーに行動する能力、隊列を気にすることなく積極的に前に進み出る姿勢、そして目標のために革新的行為を創造できる力、などを挙げることができる。バフマン月29日の出来事は、これらを具現化するものだった。

 と付け加えた。

イラン人を構成する各民族は皆、互いに絆で結ばれている

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はバフマン月29日の蜂起が示した二番目の教えとして、「国を構成する各部門・各民族が互いにつながり、結ばれていることが示されたこと」を挙げ、次のように述べた。

イラン人を構成する各民族は、イスラーム的イランの主権を媒介にして、イスラームの旗とイランという美しき名の下に位置づけられており、皆は互いに絆で結ばれている。イラン国民に悪意を抱く者たちが〔対イラン工作で〕力を集中させているのも、まさにこの点に対してである。つまり、彼らはイラン人を構成する各民族を互いに反目させようとしているのである。

 同師は全人民ならびに国の責任者らに対し、こうしたこと〔=敵による民族対立の煽動〕に気をつけるよう呼びかけ、「バフマン月29日蜂起の連帯と共鳴と協調のメッセージを忘れるようなことがあっては、決してならない」と指摘した。

※訳注:ハーメネイー最高指導者が演説をしたアゼルバイジャン地方は、トルコ系の住民が多数を占める。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33079 )