ハーメネイー最高指導者「イラン国民はアメリカのゆすりには屈しない」(2)
2014年02月18日付 Jam-e Jam 紙
http://www.khamenei.ir/より
イスラーム革命最高指導者はバフマン月29日のタブリーズ蜂起が示した第三のメッセージとして、「国民の意志という奇蹟」を挙げ、「この蜂起が示したのは、いかなる障碍、いかなる巨大な権力も、一国民の確乎たる意志に抵抗することはできない、ということだ」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は続けて、今年のバフマン月22日の行進に人々が例年以上に大挙して、熱狂的に参加したのはなぜか、その理由について分析を始めた。
同師は、各年のバフマン月22日の行進にどれだけの人が参加したのかについては、専門家らによる比較的正確な計算・報告があるとした上で、「正確な専門的報告によると、全国で開かれた今年の行進に参加した人たちの数は、例年以上だった。この事実が示しているのは、イスラーム革命記念祭は、革命そのものと同じく、〔世界に〕例を見ない現象だ、ということである」と述べた。
イスラーム革命最高指導者は、他の国で見られる式典の形骸化とは反対に、全国津々浦々で人民によってイスラーム革命記念祭が催されていること、それも今年で35回目を数えていることは、実に驚くべき現象だとした上で、「外国メディアによる現実とは異なる分析やプロパガンダとは反対に、彼らのシンクタンクは人民による〔熱気あふれる〕参加と彼らのインセンティブ、信仰心、そして彼らの唱えていたスローガンがもっているメッセージを、きちんと理解しているのである」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「バフマン月22日の行進における人民のスローガンには、主に二つもの、すなわち不撓不屈の精神と団結が含まれていた」と続け、さらに〔革命の〕理想を守り続ける不撓不屈の精神というメッセージについて、次のように説明した。
イスラーム革命には「ポジティブな理想」と「ネガティブな理想」の二つがある。「ポジティブな理想」としては、イスラームの教えの実践、社会正義の実現、人民による〔政治的〕舞台その他さまざまなイベントへの〔積極的〕参加、自立した経済〔の構築〕、〔諸外国に〕追従しない、真正なイラン的・イスラーム的文化〔の創造〕、被抑圧民に避難所を与え、圧制者と対決すること、国の進歩・発展、科学的飛躍、そして倫理・精神性の分野で前衛的な立場を取ること、などが挙げられる。
■ イランはアメリカのゆすりには屈しない
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラーム革命の「ネガティブな理想」として、「アメリカをその権化とする覇権体制の強権的態度やゆすりには屈しないこと」を挙げ、「イラン国民は今年のバフマン月22日、アメリカの強権的態度やゆすりには屈しないということを表明したのである」と強調した。
同師は、アメリカに関して現実とは異なる「顔」を〔イラン〕人民に示そうとする企てが、一部で行われていることを批判した上で、
アメリカの顔にメーキャップを施して、〔その本来の〕醜悪さ、猛々しさ、恐ろしさをそこからぬぐい去ろうとする者が、一部にいる。彼らは、イラン人民に好意を抱いている人道的な政府、などとアメリカ政府を紹介しようとしている。しかし、こうした連中の努力は水泡に帰すだろう。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33080 )