ハーメネイー最高指導者「イラン国民はアメリカのゆすりには屈しない」(4)
2014年02月18日付 Jam-e Jam 紙
http://www.khamenei.ir/より
■ バフマン月22日の行進でのイラン国民のメッセージ
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、「バフマン月22日の行進に国民が例年以上に大挙して、熱狂的に参加したのは、アメリカ当局者の厚顔無恥、貪欲さ、礼儀知らずな態度、厚かましさが原因である。人民は宗教的誇りをもって〔デモ行進が行われている〕街頭に足を運び、米政府に対して『計算違いを犯すな、われわれはここにいるぞ』と表明したのである」と述べた。
同師はさらに、「バフマン月22日の行進でイラン国民が国の内政・外交に携わっているすべての責任者・勤労者たちに伝えたメッセージとは、『イラン国民は〔自分たちの原則を〕守り通してきた、国の責任者たちも敵に相対した際、ひるむようなことがあってはならない』というものだったのである」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者は、「核問題は口実以上のものではない」という、これまで同師が繰り返し強調してきたことに触れ、「もしいつの日か、馬鹿げた仮定だが、アメリカの望み通りに核問題が解決される日が来るとしよう。その場合でも、アメリカは次に別の問題を持ち出してくるだろう。すでに周知の通り、アメリカ政府報道官はイランの人権問題やらミサイル問題、国防力をめぐる問題にまで口を挟んできているのだ」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「アメリカは、人権の名を口にすることを恥ずかしいとは、本当に思わないのだろうか。なぜなら、誰でも世界で人権を主張することはできるが、これほどの不名誉にまみれたアメリカには、人権の名を口にすることすら許されないはずだからだ」と述べた。
同師はアメリカがグアンタナモやアブー・グレイブなどの刑務所で起こしている反人権的行為や、世界の名だたるテロリストへの彼らの支援、約束違反、そして数々の嘘について言及し、「こうした問題を数多く抱えるアメリカは、人権の名を語ることに羞恥心を覚えるべきだ。ところが同国は依然として、厚かましくも人権の主唱者となっているのである」と付け加えた。
■ アメリカの敵意はイスラーム革命の本質に対してである
イスラーム革命最高指導者は核交渉について、
外務省、そして政府の責任者たちが核交渉をめぐって始めた仕事は、今後も継続される。イランは自ら始めた仕事を、自分から反故にしてしまうようなことはしない。しかし皆が心しておくべきは、アメリカの敵意はイスラーム革命の本質、そしてイスラームそのものに対するものであり、この敵意は交渉で終わりを告げるようなものではないということである。
と述べた。
同師はさらに、「この敵意に対抗するためには、国民の力、内なる能力に頼り、国の内部構造をより一層強化する以外に、方策はない」と強調した。
同師はごく近い将来、「抵抗経済総合政策」が公布されるだろうと述べた上で、「抵抗経済政策を実施し、内に頼り、外にばかり目を向けないことが、国の抱える問題の解決策となろう」と付け加えた。
革命最高指導者は、豊富な石油・ガス埋蔵量をはじめ、比類なきほどの天然資源ならびに人的資源が国内には存在しており、世界はイランを必要としていると述べた上で、
周知の通り、諸外国はイランで〔大統領の〕微笑みを目撃した途端、我が国への進出に殺到し始めた。それゆえ、アメリカが永遠に強情をはることなど、不可能なのである。もしわれわれが自らの能力に頼るならば、彼らの抵抗も崩れ去るだろう。
と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「われわれが他人の手、つまり制裁の緩和や米当局者の発言にばかり目や耳を向ける限り、得るものは何もないだろう」と付け加えた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:18072790 )
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