大統領は革命防衛隊海上部隊、ならびに
駆逐艦ジャマーラーンを視察した。
イラン国営通信の報道によると、ロウハーニー大統領は革命防衛隊海上部隊ならびに駆逐艦ジャマーラーンの各部を視察した後、「我が国の軍は〔ハーメネイー〕全軍総司令官の指揮の下、自己の能力を頼りとして、外国に対する抑止力を見事に生みだしてきた」と述べた上で、一国の軍の力は「平和」を守るためにあるとの見方を示し、「軍の力によって、我が国民・我が国に恒久的な平和が確立することを願っている」と語った。
同師は「すべての隣国ならびに〔ペルシア湾を挟んだイラン〕南部の国々に対するイランのメッセージ」とは、「友好と平和のメッセージ」であるとした上で、
イラン・イスラーム共和国の力はペルシア湾やオマーン海の安全を守り、世界にエネルギーを運ぶすべての船舶の航行の自由〔を確保する〕ためのものである。それゆえ、われわれにはいかなる国に対しても、侵略の意図はない。もちろん、いかなる国にも、〔我が国への〕侵略を許すこともない。この極めて敏感な地域に平和と安定、友好関係が永遠に確立されることを願っている。
と述べた。
大統領はまた、革命防衛隊の司令官・責任者らを前に、海上部隊の逞しき努力を称賛した上で、「イラン南部に広がる約2千キロメートルにも及ぶ海上の国境線を守るためには、大変な仕事をこなさなければならない。今日、この任務は国軍ならびに革命防衛隊の海上部隊に肩にかかっている」と語った。
ロウハーニー師は、国境を守るための第一歩として、「管轄する地域の状況について情報を把握しておくこと」を挙げ、「もし情報を把握していなければ、敵に不意打ちを付かれてしまうだろう。迅速に行動できる者は、より大きな成功を収めるのである」と述べた。
同師は、さまざまな演習は敵に対する〔防衛〕態勢を維持し、自らの存在と力を示すために行われるものであるとした上で、「われわれはあらゆる分野で、平和を実現させるための抑止力を持っていなければならない。われわれの能力は、力の均衡を地域にもたらす種類のものでなければならない」と言明した。
ロウハーニー師は演説の別の箇所で、現在政府は〔国の〕発展と国民の福祉のための環境を作り出してきたとした上で、「発展と福祉は、間違いなく安全な空間とともに実現される。この責務は国の人民軍の肩にかかっている」と述べた。
大統領はさらに、イラン・イスラーム共和国の軍は国民と〔深く〕つながっており、両者の間には精神的なつながりが存在すると指摘した上で、「こうした精神的つながりが、我が軍の力を向上させてきたのである」と語った。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33155 )