ジャンナティー護憲評議会書記「タクフィール主義者たちが国内で活動中」
2014年03月04日付 Jam-e Jam 紙

 アーヤトッラー・ジャンナティーはイスラーム諸国でタクフィール主義者らが犯している犯罪行為の数々について言及し、「たとえ少数といえども、一部のタクフィール主義者らが国内で目立たぬ形で活動している。彼らは保有している大量の武器を使って人々の命を奪うよう、司令を待っている。これは国の将来を脅かす〔重大な〕脅威の一つである」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、ジャンナティー護憲評議会書記は文化的・社会的分野で活躍するファールス州のリーダーたちや、同州の地方監督ネットワークのメンバーらと面会し、その中で次のように付け加えた。

タクフィール主義者たちは、いかなる信仰ももってはいない。彼らがこれほどまでに血に飢えた連中であるのは、実に驚くべきことだ。彼らの通常の活動の一つとして人殺しがあり、殺されるのが誰なのかは、彼らにとって関係がない。彼らは単に、人を殺したいだけなのだ。

 同師は発言の別の箇所で、新政権になって約3千名の高官が更迭されたとする報道が伝えられていることに触れ、「まずこの報道が正確かどうかについて、調査する必要がある。しかしもしこれが正しいとすれば、この解任の規模は、量的な側面から見て極めて重大であり、誰が、そしてどのような理由で解任されたのか、しっかりと見定める必要があろう」と述べた。

 同師はイラン原子力庁に務めるヘズボッラーな〔※〕人々が解任されていることを指摘した自身の発言について、

イラン原子力庁では、一部のヘズボッラーな若者たちが解任されているとの情報が私の耳に入っており、私はこれを批判した。とてもよい敬虔な人柄の持ち主で、私も〔イラン原子力庁長官として相応しい人物として〕受け入れているサーレヒー博士がその後、同庁次官らとともに私のところにやって来た。彼はこの情報を否定して、彼らは自主的に原子力庁を去ったのであって、私たちは彼らを更迭してはいないと釈明した。

 と明かした。

※訳注:「ヘズボッラーな」とは「神の党(ヘズボッラー)に属する」という意味で、現体制の維持と繁栄を何よりも重要視する、熱狂的な人物・存在に対する形容詞。もちろん、ジャンナティー師にとっては極めて好ましい素質として言及されているが、一般市民にとっては「狂信的」というような否定的なニュアンスを帯びることがある。ジャンナティー師はここで、アフマディーネジャード政権で力を付けた極右勢力が、ロウハーニー政権下で次々と脇に追いやられていることに、懸念を表明している。

 ジャンナティー師は続けて、「いずれにせよ、これは私の警告である。もしこの〔イラン原子力庁での〕仕事に命を懸けてきた人たちが、目立たぬ形で徐々に解任されるようなことになれば、将来〔重大な〕問題が生じるだろう」と述べた。

 同師は発言の続きで、ハーメネイー革命最高指導者は国のあらゆる問題を自らの監督下に置いていると指摘した上で、〔‥‥〕「師は状況を全体的に監督している。師が必要かつ有用だと認めた政策は、〔例外なく〕実行される。もし師に瞬間瞬間の状況を的確に知る知性の高さと、神への信仰がなければ、78年と88年に起きた反乱〔※〕で国は滅んでいただろう」と強調した。

※訳注:「78年の反乱」とは、1999年に起きたテヘラン大学を中心に起きた反体制デモのこと。また、「88年の反乱」とは2009年大統領選後の抗議運動のこと。

Tweet
シェア


関連記事(ケイハーン紙、ラフバル・テヘラン大学学長解任に恨み節)
関連記事(ハーメネイー最高指導者「タクフィール派はイスラーム世界にとって大いなる脅威」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33191 )