親ロシア・クリミア首相、タタール住民に提案
2014年03月10日付 Radikal 紙


親ロシアのクリミア指導部は、「新政府はロシア人とタタール人の共同運営とする」との提案をおこなった。

クリミア指導部はロシアへの併合を問う3月16日の住民投票の準備を行う一方、クリム・タタール系少数民族に対して驚きの提案をおこなった。親ロシア派のセルゲ イ・アクセノフ首相はクリミアで人口の12%を占めるタタール系住民に対し、「入閣の提案」をおこなった。アクセノフ首相は、「新政府はロシア人とタタール人の共同運営とする」との提案をロシア・ノーボスチ通信社への声明の中で言及したのだ。

■タタール語を第二公用語とする

アクセノフ首相は、クリム・タタール人に対して全政府機関において重要な業務を任せることを提案し、「副首相1人、閣僚2人に加えて全省庁で副大臣に任じ、ほかの政府機関でも要職の一部をクリミア・タタール人に配分する決定をおこなった」と述べた。

アクセノフ首相は住民投票の後、クリミアで「タタール語をロシア語に次ぐ第二公用語とする」とも話した。

■タタール人は平和部隊(の展開)を望んでいる

ウクライナとモスクワとの間で生まれた緊張の後、ロシアに占領されたクリミアで住民投票の日程が3月30日から3月16日へと繰り上げられたことが明らかにされた後、タタール議会は、この危険な投票のボイコットを決定した。最近も土曜日(8日)にクリム・タタール人は、同地域での内戦の脅威が深刻な局面に達したとの理由で、世界のあらゆる組織に対し、国連、EU、欧州安全保障協力機構(OSCE)、イスラム協力機構へ、クリミアへ緊急平和部隊を派兵するよう呼びかけをおこなうよう求めた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:33195 )