メスバーフ、政権を三度批判「バニーサドルですら言おうとしなかったことを言っている」
2014年03月05日付 Mardomsalari 紙
イマーム・ホメイニー教育研究所所長のアーヤトッラー・モハンマド・タギー・メスバーフ=ヤズディーは〔政府が検討を進め、小中高の教育カリキュラムにもその内容を盛り込むことを目指している〕公民権〔憲章〕の草案について触れ、「革命から35年が経った今、最高指導者に次ぐ高い地位にある人物〔=大統領〕がバニーサドル〔※初代大統領。罷免され、フランスに亡命〕ですら言おうとしなかったようなことを言うような事態になれば、そのことに危険を感じないわけにはいかない」と述べた。
ファールス通信が昨日報じたところによると、メスバーフ=ヤズディー師は「国の要職にある者たちの中に、〔イランにおける〕人文科学の後進性の原因は、宗教的な原理やイスラーム的価値観といった『越えてはならない一線』の存在にあるなどと考えている者たちがいることは、実に遺憾である」と述べた。
同師は敵がどこから〔イラン国内に〕侵入しようと企てているのか、証拠に基づいた形ではっきりさせたいのなら、イギリスの戦略研究計画を調べてみるとよいだろうと指摘した上で、
ロンドンで教育を受けた人たちの多くが有している考え方は、その根っこの方で、互いに類似している。恐らくこれが、イスラームとイスラーム革命の破壊に向けた敵の侵入路の一つとなっているのである。もちろん、こうした人たちはこの問題に気がついていない。
と指摘、さらに次のように続けた。
もし今日、公民権をめぐる問題が提起され、バハーイーもムスリムも、革命勢力も反革命勢力も、互いに平等だなどというような議論が〔イラン国内で〕起きているのなら、それはこうした〔西洋風の〕考え方が原因である。それゆえ、イスラーム革命から35年が経った今、最高指導者に次ぐ高い地位にある人物がバニーサドルですら言おうとしなかったようなことを言うような事態になれば、そのことに危険を感じないわけにはいかないのである。もちろん、こうした〔市民の平等を唱えるような〕一部の者たちは、間接的に、オブラートに包んだ言い方をしている。
なお、メスバーフ=ヤズディー師は先の大統領選挙で、カームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー氏の擁立を目指し、「証言するが、実際のところ、ランキャラーニー氏よりも大統領に相応しい人物を、私は知らない」と言いつつ、ランキャラーニー氏の名前が最終候補から外れると、サイード・ジャリーリー支持に回った人物である。
関連記事(メスバーフ=ヤズディー「政権に対しては根本的なところで批判的」)
関連記事(マカーレム=シーラーズィー「人権について西洋諸国と合意に達することなど不可能」)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33198 )