ゲズィ運動犠牲者追悼で、国中騒然
2014年03月12日付 Hurriyet 紙


3月11日朝に始まり、12日朝まで続く32県でのデモに警察が介入した。イスタンブルでは11日夕方、タクスィム、ベシクタシュ、カ ドゥキョイ、オクメイダヌにおいて、ベルキン・エルヴァン君の死に対する抗議デモが行われた。警察はデモに対し催涙ガスで介入した。カドゥキョイでのデモでは、イスタンブル市営交通局(İETT)のバスに石が投げられ破壊された。

ゲズィ運動で頭を撃たれ負傷し、269日後に亡くなったベルキン・エルヴァン君の死に対し抗議する何百人もの人々がタクスィムに集まった。

イスティクラル通りでの警察による介入の最中、一人のデモ参加者が装甲車の下敷きになる寸前で救出された。装甲車がイスティクラル通りを進んでいた際、あるグループのデモ参加者の叫び声が聞こえた。装甲車は止まり、倒れたデモ参加者は友人らの助けによって装甲車の前から助け出された。現場から遠ざけられ、 カフェに運ばれたデモ参加者はその後救急車で搬送された。

■ベシクタシュでデモ

ベシクタシュのチャルシュでは、ワシ像前に集まった集団がスローガンを叫びながらデモを行った。デモ集団は、先週開設された公正発展党(AKP)選挙事務所を荒らした。その後、シシュリ方面からタクスィムに向かって行進を始めた。警察はハルビイェ軍会館前で、集団に催涙ガスで介入した。

■ニシャンタシュで警察介入

ベシクタシュからタクスィムに向かって行進を始めた集団は、ニシャンタシュのヴァリコナウ通りで警察によって制止された。グループは行進を続けようとした が、警察はデモ参加者らに催涙ガス弾と放水で介入した。大通りは瞬く間にガスの煙に覆われた。催涙ガスにより周辺店の従業員や通行人の被害も見受けられた。通りにバリケードを築き、放火するデモ参加者もいた。警察は集団を散らし、バリケードの火は暴動鎮圧用車両(TOMA)の放水によって消された。

■鍋とフライパンで応援

デモの最中、通り沿いのアパートの窓から姿を現した住人たちは、鍋やフライパンを鳴らしながらデモ参加者を応援した。警察に追いかけられたデモ参加者らは、路地に入りながら散らばった。しかし、間もなくしてエルゲネコン通り沿いで集結し始めた。

■カドゥキョイでイスタンブル市営交通局(İETT)のバスがバリケードに

カドゥキョイのアルトゥヨルにある雄牛像前に集まった約千人の集団は、スローガンを叫びながらベルキン・エルヴァン君の死に対し抗議した。

デモ隊のうちのあるグループは、ソウトリュチェシュメ通りから公正発展党(AKP)カドゥキョイ区本部に向かって行進を始めた。しかし、警察隊はデモ参加者に対し、放水と催涙ガス弾で介入を始めた。グループの数人は、警察に石やガラス瓶、爆竹で対抗した。この間、周辺にいた多数の人々が催涙ガスの被害を受けた。衝突の真っ只中に取り残された目の不自由な市民一人が、警察によって現場から離れるよう誘導された。

デモ参加者のグループは路地に逃げながら散らばった。事件の間、通りを走っていたイスタンブル市営交通局(İETT)のバスが投石された。バスはバリケードとして使われた。

■アヴジュラルで選挙カー焼かれる

アヴジュラルでは、公正発展党(AKP)の選挙カー一台が放火された。大量の催涙ガスによる警察の介入があった現場では、女性一名が負傷したとされている。アヴジュラルで警察が多数のデモ参加者を逮捕したことが明らかになっている。

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:33206 )