外相、西洋のダブルスタンダードを批判:アシュトンの女性活動家らとの面会に対し(2)
2014年03月11日付 Jam-e Jam 紙
国会の教育・研究委員会の委員を務めるアリーレザー・ソレイミー氏もこの件に関して、「この問題は我が国への内政干渉とみなされる」と述べた。
同氏は、《反乱》〔※2009年大統領選挙後の抗議運動のこと〕を洗い清め、そこに価値さえ見出そうとする潮流が国内に存在すると指摘し、次のように述べた。
アシュトンの面会も、このシナリオに沿ったものだ。この面会を計画・設定した者は、〈政府の足元にメロンの皮を仕掛けている〉〔=政府が「転ぶ」よう陰謀を仕掛けている〕のであり、政府はこの問題に注意しなければならない。これを計画した一派が、政府そのものに害を加える日がいつか来るだろう。
テヘラン選出のルーホッラー・ホセイニヤーン議員もファールス通信のインタビューで、こうした面会の再発防止の必要性について強調した上で、「我々はEUの外交政策の責任者が《反乱》の罪で有罪判決を受けた人物と面会したことに、強く抗議する。〔アシュトンによる女性活動家らとの面会は〕保護者気取りの上から目線によるものだと、私たちは確信している」と語った。
ホセイニヤーン氏は、西洋がウクライナ政変をイランでも再現しようと企てていることに警告を発し、「ウクライナでは、西洋人たちは望んだときはいつでも、〔ヤヌコビッチ政権への〕反対勢力と面会していた。しかし、西洋当局が有罪を宣告された者たちや反乱分子と気軽に面会するような事態は、イラン・イスラーム共和国にとって相応しいこととは言えない」と述べた。
軍統合参謀本部の副参謀長を務めるマスウード・ジャザーイェリー司令官も、「アシュトンが一部の悪名高き者たちと面会することは、外交上のルールに違反するものであり、今後の内政干渉の足掛かりとなるものだ」と述べた。
ファールス通信によれば、同氏は西洋諸国がイランの内政問題に干渉し、彼らの代理や当局者たちの一部が外交上の機会を利用して、イラン国内の反革命的な犯罪者らと面会してきたこれまでの過去に触れた上で、「いかなる口実の下であれ、イランの内政問題への西洋の干渉は許さない。関係当局は〔核〕交渉の相手側が決められた範囲を超えないよう〔=欧米諸国がイランとの核交渉で、人権問題をはじめ、核問題以外の問題にまで話し合いの範囲を広げることのないよう〕、注意すべきだ」と言明した。
他方、アシュトンは昨日、古代遺跡を見学するためにエスファハーンを訪れたが、そうした中、エスファハーン生まれの3人の殉教者の母親であるバフレイニヤーンさんは、アシュトンに次のような手紙をしたためた。
ああ、あなたが殉教者の花園に行って、あなたがイラン訪問で代表していた国々〔=EU〕がサッダームに対して行った惜しげもない支援によって、この国の若者や子供たちに何がもたらされたのかを、しかと見て欲しかった。
※訳注:「殉教者の花園」は革命やイラン・イラク戦争の「殉教者」を祀る霊園。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:8410068 )
( 記事ID:33227 )