ハーメネイー最高指導者「私も文化問題に懸念を抱いている」(3)
2014年03月08日付 Jam-e Jam 紙
■ 制裁は敵の無力さの現れ
同師は責任者たちのもう一つの責務として、抵抗経済政策の実施を挙げ、「敵は深い恨み辛みにもかかわらず、イスラーム体制とイラン国民に対しては無力である。彼らが制裁に頼っているのも、こうした無力さゆえである。彼ら自身、制裁という手段が革命の初期より今日まで、役立たずであったことを知っているのだ」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者は、アメリカ当局の口先ばかりの軍事的脅しは、制裁が無力だったことの証しだとした上で、「三権の長、そして大統領であれ、大臣であれ、政府の責任者たちは皆、抵抗経済の実施について意見を同じくしている。このことは、神の恩寵により抵抗経済が敵の制裁や陰謀を克服するであろうことを約束するだろう」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「人民を信じて、ジハード的運動を起こすこと」を責任者の重要な責務として指摘し、次のように述べた。
イスラーム革命が勝利を収めた当初より、現在に至るまで、いつの時代も人民は戦いの中心にやって来て、神の名の下でジハード的運動を起こし、戦いの勝者となってきた。その客観的な一例が、イスラーム革命の勝利であり、8年間に及ぶ聖なる防衛での勝利なのである。
■ 責任者は敵との境界線をはっきりと引け
同師は現在の状況と〔自身の〕能力に責任者たちがつねに注意を払い、それらを過去の状況と比較することも、責任者たちの責務の一つだとした上で、さらに責任者たちの第8の責務として、「責任者たちは敵の戦線との間に、明確ではっきりとした境界線を引くべきだ。現在状況においては、特にそうだ」と続けた。
イスラーム革命最高指導者はその上で、「このことに関し、一部に考え違いを起こしている者がいる。彼らは、〔敵との間に明確な〕境界線を引くことは世界との断絶を意味する、などと吹聴しているが、しかしながら敵の戦線との境界線を引くことは、地理的な境界線のように、我々と敵の関係を明確化させることにつながるのだ」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、グローバリゼーションを理由に〔国の〕自主独立を色褪せたものにしようと画策している一部の者たちを批判した上で、「独立は一つの〔越えてはならない〕境界線である。宗教的・信条的な境界線や政治的な境界線を色褪せたものにしたり、抹消したりしようとする者たちは、人民や国に貢献しない者たちである」と断じ、「誰も世界と関係を結ぶことに反対してはいない。しかし、どの国と関係をもつべきか、そしてその関係はどのようなものであるべきかは、明確にされねばならない」と指摘した。
イスラーム革命最高指導者は、一部の問題を口実に、〔西洋の支配に〕抵抗している人々を譴責している者たちを批判した上で、「もし我々が敵に服従すれば、問題は解決する、などと考えてはならない」と述べた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「敵に対して明確なスタンスを示している国の責任者たち、イラン国民とイスラーム革命が決して受け身の立場にいるわけではないということを明言している国の責任者たちに、私は実際に感謝している。こうした敵に対する明確なスタンスこそ、〔はっきりとした〕言葉で表現されねばならないのである」と続けた。
同師はまた、責任者が果たすべきもう一つの責務として、「敵を恐れず、神を信じること」を挙げ、次のように強調した。
今日、イラン国民の敵は〔世界で〕最も不名誉な存在である。アメリカ政府は暴力的で犯罪的なプレーヤーであり、人権侵害国であると、国際的に認識されている。アメリカ国内ですら、嘘つきのペテン師であると認められている。今日、アメリカ国民の自国の政府に対する信頼は、最低レベルにあるのだ。
イスラーム革命最高指導者はその上で、「それゆえ、こうした不名誉な政府に対して恐れおののく必要などないのである。もし我々が神と共にあり、また神のためにあるならば、神は必ずや我々を助けてくれるだろう」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下が責任者らに指摘したもう一つの責務は、宗教的な団結であれ、国内各民族間の団結であれ、「国内の団結を維持・強化すること」であった。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:33235 )