ハーメネイー最高指導者「私も文化問題に懸念を抱いている」(4)
2014年03月08日付 Jam-e Jam 紙

私も文化問題を懸念している

 同師は宗教的文化や革命文化に注意を払うことも、責任者の重大な責務の一つだとし、専門家会議の議員らが国の抱える文化問題に懸念を表明していることに触れ、「私も文化問題に懸念を抱いている。私は尊敬する専門家会議の議員らと、この懸念を共有している」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者は、「尊敬すべき政府は、このことに注意を払うべきだ。また文化行政の責任者たちも、自分たちが何をしているのかに気を配るべきだ。なぜなら、文化問題にあっては、怠慢はあり得ないからだ」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「文化問題は重要である。なぜなら、イスラーム体制の抵抗や運動の基礎は、イスラーム的・革命的文化の維持と、篤信的・革命的潮流の強化にあるからだ」と指摘、さらに「実際、信仰心篤き革命的若者の真の価値を、皆が認める必要がある。なぜなら、こうした若者こそ、危険が訪れたときに防波堤となってくれるからだ」と続けた。

 イスラーム革命最高指導者は文化をはじめとする各領域には、信仰心篤き革命的な若者が大勢いると指摘した上で、「こうした若者たちに悪しき眼差しを向け、彼らを孤立化させようと企てる者たちは、革命にも国にも貢献しない者たちである」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「もちろん、こうした信仰心篤き革命的若者が孤立化するようなことは、決してない」と付け加えた。

〔‥‥〕

文化イスラーム指導相「革命最高指導者の御意向の実現のために、全力を尽くす」

 文化イスラーム指導相は革命最高指導者の御意に従う意向を示し、声明を発表して、革命最高指導者の発言はいつもの通り、国の進む道、特に文化的領域におけるそれを照らし出すものだとの認識を示した。

 メフル通信の報道によると、アリー・ジャンナティー文化イスラーム指導相の発表した声明は、以下の通り。

イスラーム革命最高指導者が尊敬すべき専門家会議の議員たちとの面会の中で発した英知に満ちたお言葉は、いつもの通り、国の進む道、特に文化的領域におけるそれを照らし出すものでした。〔‥‥〕

最高指導者の懸念を払拭するためには、文化的侵略に関する深い理解と、こうした侵略に対する革命の文化戦線の強化、ならびに文化・芸術のイラン的・イスラーム的潮流の動員が必要であることに、疑う余地はありません。また、この気高きご意見を実現させるためには、イスラーム的理想を追求し、思想的ないし政治的害悪・汚染から文化的環境を守ることへの使命感に満ちた芸術を保護することが必要であります。

文化イスラーム指導省は、賢明なる革命指導者の高邁な御指導にインスピレーションを得つつ、〔社会的な問題への〕使命感に満ちた文化と芸術を深化させ、作品の生産者やメディア関係者らの責任感を強化し、〔‥‥〕文化的侵略との対峙で比類なき闘いを繰り広げてきた文化・芸術関係者たちを最大限動員することで、師の御意志の実現に向けて、全力を尽くす所存です。

〔‥‥〕




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:18072790 )
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