エジプト:観光業の減速
2014年03月16日付 al-Hayat 紙

■エジプト:観光業の減速

【カイロ:アナトリア通信】

エジプト観光大臣の経済顧問を務めるアーディラ・ラジャブ氏が語ったところによると、エジプトを訪れる観光客数は今年2月、昨年の同月から27%の減少となる約61万6630人を記録したという。

中央国家動員統計庁の統計によると、昨年2月には約84万4700万人がエジプトを訪れた。またラジャブ氏は「観光客の往来は、先月中旬に起こったタバでの観光バス爆破事件以降に減少した。ドイツがシャルム・シャイフから自国民を退避させて以来、著しく減少した」と述べた。

ラジャブ氏は、「この期間中のドイツ、イタリア、フランスからの観光客数は大幅な減少を記録した。一方で、ロシアやイギリスからの訪問客は影響を受けなかった」と指摘した。

欧米7ヵ国は先月後半に、自国民が標的にされることを恐れ、シナイ半島への訪問に警告を発した。これに先立ち、「バイト・マクディス(エルサレム)」と自称するグループが、先月中旬のタバでの観光バス爆破の犯行声明を出していた。この事件では4名が死亡し(エジプト人バス運転手を含む)、複数人が負傷した。

ラジャブ氏は、エジプトがこの7カ国から迎えた観光客数を明らかにしなかった。そして、「通常観光客の往来は毎年2月には減少していることから、来る4月にはその割合が上昇することが予想されている」との見方を示した。

エジプトは例年、安定通貨供給の約20%を観光分野に依存している。一方、観光省の発表によると、観光部門への投資規模はおよそ680億エジプトポンド(98億米ドル)と推定される。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33254 )