ヴェラーヤティー「バンキムンは最も無力な事務総長」(下)
2014年03月13日付 Jam-e Jam 紙

ノウバフト政府報道官「政府は国際社会に何の約束もしていない」

 ノウバフト政府報道官も昨日の記者会見で、「ロウハーニー大統領は人権に関して約束を果たしていない」とする内容の先のバンキムン発言に対し、「《深慮と希望の政府》は国際社会にいかなる約束もしていない。政府は自国民に対して約束をしたのであり、その実行の義務を負っているのである」と述べた。

 同氏は続けて、「政府は憲法と市民的自由のもと、それらを傷つけるいかなる行為にも反対する。市民の自由の実現のために、政府は自らがもっているものすべてを用いるだろう」と語った。

 司法権長官も昨日の司法高官会議の席上、この問題に触れ、イランの国内問題に関する先のオバマならびにバンキムン発言を非難して、次のように述べた。

アメリカや一部の西洋諸国はイラクやアフガニスタン、バーレーン、パレスチナ、その他の国々でテロ行為や反人権的行動を起こしてきたし、今もそうしているにもかかわらず、これらの国々や国際機関のトップらは人権についてとやかく主張している。大いなるウソ以外のなにものでもない。われわれは核問題が、我が国のその他の内政問題に彼らが干渉する際の口実、足がかりとなることを懸念している。

 アーモリー=ラーリージャーニー長官は、イランで行われている処刑に関する国連事務総長の最近の発言について触れ、次のように続けた。

イラン国内の問題は、他人には関わり合いのないことだ。しかし我が国の若者たちが麻薬密輸との闘いで殉教する一方で、ヨーロッパ人たちは気楽に休み、アフガニスタンでの大麻栽培や麻薬製造に対して、何ら前向きな行動を起こしていないという状況を考えるならば、麻薬問題とそれへの対処方法について、もしかしたら見直しをした方がよいのかもしれない。

 司法権長官は、「イランでは政治犯らが処刑されている」というのは敵どもがついている真っ赤なウソだとした上で、「もし本当のことを言っているのなら、処刑された政治犯、あるいは宗教的少数派であるというだけで処刑された人物の実名を言ってみよ」と述べ、さらに「もちろん、人民ならびに体制に対して武器を手にとって刃向かってきた者は、誰もが処罰されるだろう。〔‥‥〕」と付け加えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33284 )