最高指導者、新年を「国民的決意とジハード的マネジメントによる経済と文化の年」と命名
2014年03月20日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下はヒジュラ太陽暦1393年の始まり〔西暦2014年3月21日〜〕を記念して、世界中のすべての親愛なる同胞・イラン人、特に殉教者の偉大なる家族や〔革命運動やイラン・イラク戦争に自らを捧げて負傷した〕献身者、イスラームとイランのために戦った戦士たちに出したメッセージの中で、新年とノウルーズの祝辞を述べた上で、新年を「国民的決意とジハード的マネジメントによる経済と文化の年」と命名した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は〔イラン太陽暦に基づく〕新年がイスラーム世界の偉大なる婦人ファーテメ・ザフラー閣下の殉教の日〔※イスラーム太陰暦ジャマーディーヨッサーニー月3日、西暦で今年は4月4日〕に近接していることに触れ、神に対し「この近接性によって、神の導きの光とファーテメの祝福をより一層活用する可能性が、イラン国民にもたらされんことを」と懇願した。

 同師は新年の見通しを描き出す中で、経済問題と文化問題の二つの問題はその他の問題よりも重要だとした上で、「93年のスローガン、すなわち《国民的決意とジハード的マネジメントによる経済と文化の年》を実現させるためには、国の責任者たちと人民一人一人の一致した努力が必要だ」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「生活、そして国の建設」において人民の参加が果たす、根本的かつ卓越した役割に言及し、「経済においても文化においても、人民の参加なくして仕事が前に進むことはない。各人民組織は、堅き国民的意志と決意によって、これらの領域で重要な役割を果たす必要がある」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、「国の責任者たちも、神を信じ、人民に依拠することで、経済と文化の両方の領域で、戦士としての心構えをもって、行動に打って出る必要がある」と付け加えた。

 同師はさらに、「新年でわれわれの前にあるのは以下の二つ、すなわち国の責任者と人民の協力によって花開く経済、そして国の責任者と人民の努力によって我が国と我が国民の偉大なる運動が進むべき方向性を示すことのできる文化、である」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、将来の意志決定においては過去の経験と教訓を活用する必要があると強調した上で、「政治的偉業と経済的偉業」という〔昨年の〕スローガンの達成具合を評価した上で、「92年〔2013年3月21日〜2014年3月20日〕、政治的偉業に関しては、〔大統領〕選挙や大規模行進、その他に〔多くの〕人民が参加し、また国の責任者たちが〔大いに〕努力したお陰で、最高度の達成が成し遂げられた〔‥‥〕」と述べた。

 革命最高指導者はさらに、経済問題は人民にとっても国にとっても重要だとした上で、経済的偉業の分野で称賛に値する努力が一部で行われたと指摘しつつ、「ただし、昨年、経済的偉業が期待したように実現されたわけではなかった。新年こそ、この偉業が実現される必要がある」と付け加えた。

 同師は「抵抗経済政策」こそ、経済的偉業の実現にとっての思想的・理論的基盤であるとした上で、「この政策の下、〔政府が経済発展に向けて〕より一層の努力を傾けるのに必要な環境が現在、用意されている」と強調した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、ノウルーズのメッセージの中で、至高なる神に対し、この誇り高き大地に住まう親愛なるすべてのイラン人、若者たち、各家族、子供たち、男女にとって、新年が健康で喜びに満ち、精神的に穏やかで愛情にあふれ、成長と幸福が実現される年であることを祈願した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(ハーメネイー最高指導者「私も文化問題に懸念を抱いている」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33312 )