ハーメネイー最高指導者、自国の強化の必要性を強調:新年の演説で(1)
2014年03月21日付 Jam-e Jam 紙
http://www.khamenei.ir/より
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【ジャーメ・ジャム・オンライン】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は春の初日であり、イラン暦1393年の元旦にあたる本日(金曜日)〔2014年3月21日〕の朝、〔イラン東部の聖都マシュハドにある〕第8代イマーム・レザー廟を訪れた大勢の熱気あふれる参詣者ならびに近隣住民の前で、新年を再度祝った上で、今年の国のマクロなロードマップ、すなわち「国民的決意とジハード的マネジメントによる経済と文化」の諸側面について説明を行い、「経済の抵抗力強化」の本質と可能性、そしてそれを実現させるために必要な事柄について、詳細を述べた。同師はさらに、文化という極めて重要な領域で何をすべきであり、また何をしてはならないのかについても論じ、「力にものを言わせ、他国をゆする世界の列強が、この国民の権利を蔑ろにすることができないくらい、われわれは強くならねばならない」と強調した。

 ジャーメ・ジャム・オンラインが最高指導者事務所の広報サイトの情報として伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は国家・国民の強化と国民力の増強の必要性という、自身が指摘する新年の主要課題について説明する中で、力にものを言わせ、他国をゆする世界の列強が〔世界の〕諸国民から権利を奪い取るために何をしようとしているのかについて触れ、「物質的な思想によって動いている世界にあって、強者が弱者に対して無理難題を言うことは世の理である。それゆえ、われわれは強くなって、進歩しなければならないのである」と指摘した。

 革命最高指導者はイラン暦93年〔西暦2014年3月21日~〕の大まかなロードマップとして「国民的決意とジハード的マネジメントによる経済と文化」というスローガンが選ばれた理由について述べる中で、イラン国民がこれまで歩んできた大きなステップと成功に満ちた体験、そして国がもつ大いなる可能性について言及し、「《国民力〔の増強〕》という誇り高き道は、国の責任者と人民がともにこのスローガンに集中して取り組むことで、迅速に踏み越えられるだろう」と付け加えた。

 同師は一国民の力の源泉について説明する中で、最先端の武器を保有することも必要だとしつつ、「経済、文化、そして科学こそ国民力の三つの主な源泉である。そのうち科学・知については、神の助けもあって、ここ最近の12年間でわれわれは輝かしい進歩を遂げてきた」と続けた。

 革命最高指導者は国民力のもう二つの源泉、すなわち経済と文化について、真剣な努力が必要だとし、自身の演説の第一部を経済問題に集中して充てて、次のように述べた。

世界でいかなる動き・変化があろうとも、またアメリカであれ、それ以外であれ、世界のいかなる存在が決定を下そうとも、国の経済ならびに我が人民の生活に影響がないようにするべく、イラン経済を強化する必要がある。これこそ、抵抗経済に他ならない。

 革命最高指導者は抵抗経済政策が発表され、三権の長をはじめとする国の責任者らがこの政策を歓迎したことに触れ、この政策について次の3つの重要な問いを提示し、それらに自ら答えた。

1.抵抗経済のネガティブな(対処的な)特長とポジティブな(積極的な)特長とは何か。
2.これは実現可能な目標か、それとも単なる願望・妄想にすぎないのか。
3.もし実現可能であるならば、そのためには何が必要か。

 同師は第一の問い、すなわち「抵抗経済の特長」について、まずは次のように述べた。

抵抗経済とは国の必要性に対応した、一つの科学的モデルである。もちろん、他の多くの国々も、社会的な変動や世界経済の動きからもたらされる影響を減らすために、自国が抱える特殊な状況に応じて、この政策を採用している。

 革命最高指導者は抵抗経済の第二の特長として、外向的であり、他国と良い協調関係(インタラクション)を保つと同時に、内発的で、国内の可能性・潜在力に依拠している点を挙げ、次のように続けた。

残念なことに、一部の論者は〔抵抗経済は〕イラン経済の「鎖国化」をもたらすなどとといった疑念を提起することで、国の経済の抵抗力強化と国民の幸福を妨げようとしている。しかしながら、抵抗経済とは世界と良い協調関係(インタラクション)を保つものなのである。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33335 )