シリア:「ジュネーブ3」開催に向けた取り組みは前途多難
2014年04月06日付 al-Hayat 紙
■「ジュネーブ3」開催に向けた取り組みは前途多難
【パリ:ランダ・タキー・アッディーン、ロンドン:本紙】
シリア危機に対する政治的解決の取組が次々に頓挫していく中、同国はますます戦況激化に向かいつつあるように思われる。西側諸国の情報筋は、ジュネーブでの第3回目となる会議の開催準備に向け、アメリカとロシアの両者およびアフダル・ブラヒミ(イブラーヒーミー)共同特使の間で行われる予定であった会談について、(シリア)政権側がジュネーブ1(2012年)の声明に則した暫定統治機構(の創設)に対し拒否の姿勢を変更しない限り、「会談は行われない」と報告した。また、同情報筋は、西側はロシアがバッシャール・アサド大統領にその姿勢を変更するよう説得する役割を果たさない限り、この会議に反対するとしていると述べた。アサド大統領の姿勢が交渉による解決のプロセスを困難にしており、「ジュネーブ3」の開催の可能性に暗い影を落としているという。
同情報筋は、本紙パリ支局に対して、フランソワ・オランド大統領が指揮する安全保障会議において、アサド大統領を「シリアに流れるジハード主義者・過激派を魅了している主たる根源」とみなすことが結論付けられたと明かした。また、同会議は「アサド大統領がその地位に居座り続けることは、そのようなジハード主義者や過激派をますます誘発することになる。そしてこのことは、西側諸国の多くの首都とっての懸念を引き起こすことになる」と結論づけたとのことだ。
さらに同情報筋は、この安全保障会議では「ジュネーブ会議の枠組みにおいてかくあるべきとされた政治的解決の枠組み内で、シリアの暫定機構の創設に到達するよう事態を進めるべきであるとの確信が固められた。なぜなら、アサド大統領はジハーディストの増加につながる最も危険な存在であり、同大統領はその立場から離れる必要があるからである」と述べた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:33411 )