モロッコ:BMCE銀行はエジプトとリビアへの拡大を計画
2014年04月03日付 al-Hayat 紙

■モロッコ:BMCE銀行はエジプトとリビアへの拡大を計画

【ラバト:本紙】

BMCE銀行(モロッコ貿易銀行)は北アフリカの各国に支店を開設する意向を明らかにした。これは同行の事業拡大計画の一環であり、アフリカ・中東両地域、そして全ての新興経済における金融的プレゼンスを高めることを目的としている。アフリカに19の支店を持つ同行は、リビアのベンガジとトリポリに支店を開設することを決定した。しかし現在は、活動を開始し、自身の経験をリビア経済に持ち込むために、治安と政治状況の改善を待っている。「ティジャーリー銀行」が優勢なチュニジアにおいても同様である。

情報筋によると、BMCE銀行はエジプトにも支店を開く準備を行っている。エジプトは中東で最大の国家であり、モロッコと戦略的パートナーシップ協定を結んでいる湾岸協力会議(GCC)諸国にも近い国であるとBMCE銀行は見なしている。また、エジプト、ヨルダン、チュニジア、モロッコは2004年に自由貿易のためのアガディール宣言協定を結んでいるが、「アラブの春」の余波と各国が国内問題に忙殺されていることより、進展がみられていない。

また、BMCE銀行に近い情報筋が伝えたところでは、同行は自身の金融活動全体の半分を海外において達成することを決定した。同行はロンドンに国際支店を置き、同行が大部分を所有する「アフリカ銀行」経由で行われるイギリスの国際金融市場とアフリカ大陸間の金融取引の大部分をその手に握っている。「アフリカ銀行」はサブサハラ・アフリカ諸国の金融最大手の1つである。

ビジネスマンのオスマーン・ベン・ジェルーン氏が所有するBMCE銀行のモロッコ国内における昨年の純利益は、前年比33%増となる12億ディルハム(1億4740万ドル)に達した。その預金はおよそ1500億ディルハムであると見積もられている。なお、同行はアルジェリアでも同様の支店開設要求を提出したが、地元金融当局はモロッコとの対立を理由にその要求を拒否した。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33430 )