与党vsギュレン教団対立でどうなる?「聖誕生週間」祝祭
2014年04月11日付 Milliyet 紙
与党とギュレン教団との緊張関係のなか、今年の宗務庁が行う聖誕生週間イベントは、また別の重要性をもつこととなった。こうした状況の中開催が予定されているアンカラ・アリーナでの式典にはアブドゥッラー・ギュル大統領が、イスタンブルで行われる式典にはレジェップ・タイイプ・エルドアン首相が参加することとなっている。
聖誕生週間イベントにおいて、今年開催が予定されている式典の背後にあるものを理解するために、この式典の歴史を見ておく必要がある。
■ヌルジュ教団の主導により始められた
ヴィキペディ(ウィキペディアのトルコ語版)における式典に関する情報は以下のようである。
聖誕生週間は、ヌルジュ教団の主導によりトルコ共和国宗務ワクフによって1989年に開始され、宗務庁によって支援されている。この週間は、預言者ムハンマドの誕生日がグレゴリウス暦(西暦)の4月20日であるとし、この日付を西暦で確定化し、唯一トルコで、それも一部の人々により祝われており、毎年様々なスケジュールで預言者ムハンマドを理解することを目的としたイベントが開催される。
聖誕生週間イベントは1989年に始まり、ヒジュラ暦(ムハンマドが迫害を逃れメッカからメディナに移住した西暦622年を元年とする暦のこと)に従ってマウリド・カンディリ(生誕祭)の後に行われた。しかし1994年以降、他の宗教的な祝祭日等とは対照的に、西暦で生誕祭が行われるようになった。与党である公正発展党と共に政府関連組織が広めた宣伝により、彼らの参加が確実となり、国家規模で、大規模なイベントが催され始めた。世界中で預言者ムハンマドの誕生日をこの4月20日とし、こうした形で祝う国は、トルコ以外ない。
■ギュル大統領が参加予定である
宗務庁が、「預言者ムハンマド、信仰と真実」というテーマで開催する予定のイベントは、アブドゥッラー・ギュル大統領も参加する土曜日のプログラムから始まることとなる。ギュル大統領は土曜日20:30に、このイベントの式典に参加する予定だ。アンカラ・アリーナ競技場では。「サラヴァト映画」が上映される予定となっており、お祈りとともにムハンマドの伝記が語られ、そしてコーランが朗誦される。
■エルドアン首相はイスタンブルで行われるプログラムに参加する
聖誕生週間の一環としてのイベントは、日曜日のイスタンブルで行われるプログラムにより続く。レジェップ・タイイプ・エルドアン首相はシナン・エルデム競技場でのプログラムに参加予定だ。
■ギョルメズ宗務庁長官のメッセージ
聖誕生週間に伴い、宗務庁によって「預言者ムハンマド、信仰と真実」というタイトルの本も出版された。メフメット・ギョルメズ宗務庁長官の推薦文とともに出版されたこの本では、真実がテーマとなっている。ギョルメズ長官は、「遠く離れたどこかの地で、うなだれながら純粋なる信仰が我々を待っている」と述べ、また本から引用して以下のように述べた。
「我々はいつ、偽善や傲慢さから離れ、真実の扉を叩くのだろうか?我々はいつ、見せかけの隷属から、見せかけの服従から、そして善意を売り払うことから離れ、純粋なる信仰、真実、そして神を恐れる心を手に入れるのだろうか?我々の真実の旅はどこへ?我々がここにいるのは誰のおかげなのか?コーランの一節で述べられているように、アッラーの罰からは唯一アッラーを本当に信じる信徒のみが救われるのだ」
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:33473 )