同性愛者用特別刑務所、準備中―法務相
2014年04月13日付 Hurriyet 紙

ベキル・ボズダー法務大臣は、(異性愛者とは)異なる性指向をもつ受刑者や勾留者の収容を目的とした、分離した刑務所のために始められたプロジェクトに関する取り組みが続いていると述べた。

■目的は安全性を確保すること

共和人民党所属であり、マラティヤから選出された国会議員であるヴェリ・アーババ氏は、刑務所を訪問した際に目にした同性愛者の受刑者の問題を調査し、回答を求める質問書とともに国会に提出した。
アーババ氏の質問書に返答したボズダー大臣は、受刑者や勾留者が(異性愛者とは)異なる性指向であることを明らかにした場合においても、提出された健康診断表と同じ状態にある(=同性愛者であることが判明した)受刑者や容疑者と一緒の部屋に収容されている述べた。
そしてこの(新たな刑務所設置の)適用の基本的な目的が、(異性愛者とは)異なる性指向をもつ人々が保護されること、また、安全性を確保することであると述べたボズダー大臣は、この刑務所においては、同性愛者の受刑者が共同スペースや社会活動の場で、他の受刑者や容疑者と一緒にならないことを述べた。

■孤立の中で孤立

大臣の返答に対し会見を行ったアーババ氏は、これらの人々のための最も基本的な問題の一つは、性的アイデンティティーが暴かれることであると述べた。アーババ氏は、分離した刑務所がつくられる前に、まずはLGBTI個々人のこのテーマに関する見解が須く取り入れられることの必要性を述べた。
アーババ氏は、「LGBTI個々人のために、まずは現存の刑務所の状況を改善すること、(社会的な)孤立の中での孤立を終わらせることが必要である。分離された刑務所は、完全な(性的アイデンティティーの)暴露という意味になる可能性があることから、このテーマに関して詳細な調査が行われることがより正しい」と述べた。

■トルコ人の行方不明者はパキスタンで最も多い

ベキル・ボズダー法務大臣は、2008年~2012年の間に、84の国で裁判にかけられ、実刑に処された計7304人のトルコ国民がいること、また、20の国で161人のトルコ国民が行方不明であることを述べた。
54人の行方不明者が発生しているパキスタンが最も多く、アフガニスタンで29人、イギリスで6人、シリアで5人と続く。法務大臣は、国外の刑務所で死亡した8人のトルコ国民がいることを明らかにし、また、「相互協定により罰を受けるためにトルコに送還される計460人のトルコ国民がいる」と述べた。

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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:33482 )