駐屯基地建設めぐりBDPと軍の緊張高まる―ハッキャーリ・メスケン山
2014年04月14日付 Milliyet 紙


ハッキャーリ県のメスケン山に建設中の駐屯基地と軍事作戦に反対するBDP(平和民主党)支持者がテントを設置し9日間監視を続ける一方、記者会見を行うため14日、山頂に登ることを求めたグループに許可が与えられなかったため小競り合いが起きた。この小競り合いにより兵士4人が投石で軽傷を負い、BDP支持者7人も打ち込まれた催涙弾の影響を受けた。デモ参加者の中にいた数人が、兵士が駐留している山頂に近い丘にPKK(クルディスタン労働者党・非合法組織)の旗を広げた。

ハッキャーリ市から60㎞離れたメスケン山で軍事的活動がみられること及び駐屯基地が建設されるとの情報を受け、BDP支持者が同地域へ設営したテントで始めた監視は9日目に入った。「平和の監視」という名称で始められた活動として14日朝、デレク・ハティポウル・ハッキャーリ市長とムスタファ・ミラズ・チャンルBDP県支部長も含む約1,500人以上が監視のためのキャンプがある地点に集まった。この集団は、その後記者会見を行う目的でメスケン山の山頂に行くことを求めた。だが、かれらは山頂に近い場所で、兵士と警察によって道を遮られ、通行許可も与えられなかった。
この件に関連し、ハティポウルハッキャーリ市長とチャンルBDP県支部長は、軍の高官と話し合って山頂に向かうための許可を求めていた。チャンBDP県支部長は、その目的は和平プロセスを支持するためであり、そのため山頂に行ってそこで記者会見をした後、戻る予定であったと説明した。同地域に駐留している軍高官は、電話での話し合いの後、この申し出に対して許可を出さなないと話した。グループが強硬な態度に出たため、小競り合いが起きた。警察と軍はグループを追い散らすために催涙弾を使用した。グループの中にいた数人が石や花火を投げて対抗したため小競り合いは拡大した。
小競り合いの間、兵士4人が投石により軽傷を負う一方、BDP支持者7人も打ち込まれた催涙弾の影響を受けた。デモ参加者の中にいた数人が丘に出てPKKの旗を広げた。この数人に対しても兵士は催涙弾と時折空に向けて発砲して追い散らそうとした。同地域では時折、音響爆弾も炸裂した。小競り合いの間、同地域を飛行している無人飛行機についても注目された。小競り合いは今も続いている。ハッキャーリ市から軍用ヘリコプターによって同地域へ増派部隊が派兵された。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:33496 )