ザリーフ外相「他国に干渉する権利は欧州議会にはない」(下)
2014年04月07日付 Jam-e Jam 紙
ラーリージャーニー議長は、「イランとの交流を望む欧州当局者は、イラン国民の文化への敬意と政治的エチケットを身につけてから、関係構築に動くべきだ」と強調、さらに「外務省は政治的エチケットを守り、イラン・イスラーム共和国のルールに従って〔イラン国内の関係者との〕面会をしようとする欧州の当局者に対してのみ、〔イラン訪問を〕ご案内すべきである」と続けた。
■ ハッダードアーデル「今日のイランは、ガージャール朝時代のイランではない」
国会の会派「原理派」の会頭を務めるゴラームアリー・ハッダードアーデル氏も、議事と議事の合間の演説の中で、「この声明で明確になったのは、ヨーロッパ人たちはいまだに18、19世紀の植民地主義的な気質を忘れてはいない、ということである。以前のような形での植民地主義は、確かに影を潜めてはいるが、しかしあの傲慢な視線・性格は依然としてヨーロッパに存在するのだ」と述べた。
ハッダードアーデル議員はさらに、次のように付け加えた。
EUの声明では繰り返し、さまざまなケースでEUのスタンダードを守れ、といったことがイラン・イスラーム共和国に対して求められている。私たちがEUに尋ねたいのは、世界の人々がヨーロッパのスタンダードを守らねばならないというのは、一体全体どこで証明されたのか、ということである。あなた方の価値観や規範は絶対だ、他の者たちはあなた方に追随すべきだなどと、誰が言ったのか。
同氏はさらに、
私たちはイスラーム教徒である。私たちには自分たちの信仰がある。私たちは合理的推論に基づいて、この信仰を守っており、イスラームの法規定について、他の人たちと対話をする用意が私たちにはある。しかし、あなた方の声明に基づいて自分たちの信仰から手を引くようなことはしない。
と言明し、さらに次のように述べた。
あなた方は民主主義や人権について口にしているが、民主主義が踏みにじられても、それが自分たちの利益になるのなら、あなた方はいつも沈黙、ないしそれ〔=民主主義〕に反した行動をとっているではないか。人権が踏みにじられても、それがあなた方の利益になるのなら、あなた方はそれを歓迎しているではないか。
国会の教育・研究委員会の委員を務める同氏は、「EUは、今日のイランはガージャール朝時代のイラン、パフラヴィー朝時代のイランではないということを知るべきだ。あなた方が望めば、何でもできる、そのような時代ではないのである」と続け、さらに「今日のイランは、イスラーム的イランである。ホメイニーのイラン、ハーメネイーのイランである。今日のイランは、独立と自由、勇気のイランなのだ」と指摘した。
■ 200名の国会議員、欧州議会による反イラン決議を非難する声明を採択
国会の国家安全保障・外交政策委員会の理事を務めるモハンマド・ハサン・アーセファリー氏はイラン国営通信に、「200名以上の国会議員が声明を採択し、その中で、先のEUによる反イラン決議を非難し、『EUのこうした行動は核交渉のプロセスにも負の影響を及ぼしうる』と表明した」と述べた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:33505 )