トルコと北イラク・クルド政府、クルド石油問題で協調
2014年04月17日付 Milliyet 紙


昨日(4月16日)、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、首相官邸でイラク・クルド自治政府のネチルバン・バルザーニ首相と会談し、両者関係に加え、地域問題も話し合われたことが明らかになった。

首相府筋によると、エルドアン首相とバルザーニ首相は、トルコとイラク・クルド自治政府がエネルギー協力の継続と発展について明確な意志をもっており、バグダッド中央政府、米国サイドにも表明するという。

■テロの増加

両者の会談では、イラクにおける最近の情勢不安、テロの増加も議題に上った。
エルドアン首相はこれに憂慮を表明、トルコとして隣国の治安と安定を重視していることを強調した、と伝えられた。
関係筋によると、会談ではエネルギー問題が大きく取り上げられた。バグダッド中央政府と北イラク自治政府の間で問題が生じたことから、パイプラインを通じてトルコに供給されるクルドの石油販売について、協調路線をとった。イラク政府が石油販売問題で妥協しない態度を示したことで石油販売開始が決定された。

また、会談では、サラフィー・ジハード主義組織、「イラク・シリアイスラーム国家(ISİD)」がアンバー地区で攻撃を激化、影響力を徐々に広げ、石油関連施設及びパイプラインに接近しており、バグダッド中央政府のみならず、トルコ、クルド自治政府も懸念を示していると述べられた。エルドアン首相は、バルザーニ首相との会談で、4月30日に行われる重要な国民議会選挙及びクルディスタン地域3県(アルビル県,スレイマーニーヤ県及びドホーク県)の地方評議会選挙についても取り上げた。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33535 )