アンカラ城で日本人観光客、暴行事件
2014年04月19日付 Zaman 紙


アンカラ城を訪れた日本人T.H.さんが若者二人に襲われる被害に遭った。F.K.とÖ.K.と名乗る容疑者が捕らえられた一方で、事件は外交問題となった。

ネヴシェヒル県ギョレメで起こった日本人観光客への事件と同様の事件が、首都中心部でも発生した。毎日何千人もが訪れるアンカラ城を訪れた日本のT.H.さんが若者二人に襲われ暴行被害に遭った。事件の後に容疑者は逮捕されたが、日本大使館とトルコ当局の間の外交問題に発展した。

情報によれば、日本人観光客のT.H.さんが写真を撮ったり観光するため先週アンカラ城に登った。このときF.K.とÖ.E.という名の若者二人が街角でシンナーを吸っていた。被害者は、彼らに近づいて道を聞いた。T.H.さんが何を言ったのかわからなかった容疑者らは、そのあとをついていった。治安対策が不十分だったため、二人は被害者に暴行をくわえた。その後被害者の所持金とカメラを奪った彼らは、事件現場を早々に立ち去った。被害者は泣きながら商店へ行き、自分のポケットを指さして所持金を盗られたことを知らせた。店員は事件現場に警察を呼んだ。事情聴取した警察は、被害者が暴行をも受けたことを知った。アンカラ城内の監視カメラを調べた警察チームは、あやしい二人組を特定した。身元を調べた後、犯行を実行したのがF.K.とÖ.E.であったことが判明した。

事件のあと、日本大使館と連絡が取られ、情報が伝えられた。大使館側は、ネヴシェヒルでの事件に似た事件がおき、憂慮している旨をトルコ当局に伝えた。一方トルコ側は容疑者らを一刻も早く逮捕し、裁判所へ引き渡すことを約束した。警察チームの働きの結果、連行された容疑者らは、正式に逮捕され刑務所に移送された。法的手続きに関して日本側へ情報が伝えられた。

城内で発生した事件は、城の商店をも悩ませた。地域で治安対策が不十分であると述べるアンカラ城の商人は、「ここで窃盗やら強盗やらスリがおきているのです。我々は、知事や警察へ文書で申し立てをしていますが、ただ城の入り口にカメラがあるだけです。このカメラも交番につけられています。その交番も移ったのです。警官の待機場所がないことや観光客の観光ルートにカメラが設置されていないことが、ここの治安を脅かしています」と明かした。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:33556 )