大統領「軍の力は核交渉団の支え」(上)
2014年04月19日付 Jam-e Jam 紙
イラン大統領府のウェブサイトより
イラン大統領府のウェブサイトより

 ファルヴァルディーン月29日〔西暦4月18日〕の「国軍の日」に合わせ、同日の特別セレモニーが昨日、亡きイマームの墓廟の隣で催された。その中で大統領は、

もし今日、あなた方の外交団、つまり平和の戦場で戦う将校たちが、政治的闘争の場、すなわちことばを武器とした大国との交渉の場に赴き、これらの大国との交渉で勇敢に自国の利益を守っているのなら、そのとき彼らを支えているのは、〔交渉を支持する〕人民の意見であり、最高指導者の指導であり、軍、なかでも国軍の力強さなのである。

 と強調した。

 イラン学生通信の報道によると、ハサン・ロウハーニー大統領はさらに、「われわれは交渉で、われわれは侵略の徒、戦争の徒ではないということ、論理の徒、対話の徒であるということを、世界に対してアピールにしてきたし、今もそうしている。われわれはいかなる国にも侵略しない。しかしいかなる侵略に対しても、毅然と立ち向かう」と続けた。

 昨日のパレードでは、「モハッラム」や「アフギャル」といった武器〔※いずれも機関銃〕、レーダー・システム「アーラシュ」〔‥‥〕などの最新装備の初となるお披露目が行われた。また、戦車「サムサーム」や「ゾルファガール」などの最新モデルも、このパレードで披露された。

国軍は政府に対して「分け前」を要求したことは一度もない

 大統領はまた演説の別の箇所で、イラン国軍が国民および国民が選んだ政府に対して〔地位や予算、特権などの〕「分け前」を要求したことは一度もなく、つねに祖国と人民体制の防衛に専念してきたと指摘した上で、国軍はイスラームを希求し、祖国を愛し、人民主権を求める精神の象徴であったとの見方を示した。大統領はその上で、

イマーム〔・ホメイニー〕は、軍は政治に介入してはならないと仰った。国軍は政治問題に通暁しており、またそうでなければならないが、その一方で決して政治的なグループ分けや政治ゲームに介入してはこなかった。

 ロウハーニー大統領は続けて、「国軍をはじめとするイランの軍〔※革命防衛隊などを含む〕は、地域の安定の柱である。混乱に満ちた中東地域全体の安定にとって、まさに基盤となる存在だ」と述べた。

イランの軍は地域の平和の支援者

 大統領はまた、イラン・イスラーム共和国の隣国に向けて、「今、我が国の隣国が知るべきは、国軍をはじめとするイランの軍は地域全体の安定と安全の支援者であり、自立した生活と平和を求める地域のすべての国は、我が国の軍に頼ってもらっていい、ということである」と呼びかけた。

 大統領はさらに、

我が国の軍はつねに抑止的な役割を担ってきた。過去20年間、われわれはどの国にも侵略してこなかったが、他国からの侵略に対しては抵抗してきた。我が国の軍は団結と連隊、同胞愛、そして精神性を伴った統一した指揮命令系統によって、つねに他国の強欲な視線に対する抑止力となりえてきたのである。

 と続けた。

つづく





本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(ロウハーニー大統領「軍は平和を守るためにある」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33615 )