大統領「軍の力は核交渉団の支え」(下)
2014年04月19日付 Jam-e Jam 紙
ILNAより転載
ILNAより転載

偵察用無人航空機の使用は国境警備のため

 「国軍の日」の大規模パレードが行われている傍らで、国軍総司令官のサーレヒー少将は「有り得べきあらゆる攻撃に対するわれわれの応答は、聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕のときよりも強烈なものとなろう」と述べた。

 同氏は友好国ならびに敵国への今回のパレードのメッセージについて言及し、

われわれの友好国へのメッセージは、もし自分たちの足で立つなら、力と名誉を自らのものとすることになるだろう、というものである。また敵へのわれわれのメッセージは、次のようなものだ。「あなた方も8年間にわたる聖なる防衛で見ただろう、外国の助けがない中、われわれがいかに自分の足で立ってきたかを。そして今も、われわれは力強く立ち続けているのであり、これからもそうし続けるだろう」。

 国軍陸上部隊のアフマド・レザー・プールダスターン少将もこのセレモニーの傍らで、「国境地帯をより一層、またよりしっかりと守るために、われわれは偵察用無人航空機を使用している。無人航空部隊は国軍陸上部隊の高い能力を示している」と語った。

 タスニーム通信の報道によると、同氏はさらに新兵器「モハッラム」と「アフギャル」〔※いずれも機関銃の名前〕が披露されたことに触れ、「モハッラムは対ヘリコプターで使用することができる。また、アフギャルは4年前に生産が始まったもので、各部隊に配備されている」と述べた。

 国軍海上部隊総司令官のハビーボッラー・サイヤーリー海軍司令官も、訓練用駆逐艦「ペルシア湾」の建造が始まったことを明らかにし、

訓練用駆逐艦『ペルシア湾』の建造プロジェクトは、国軍にとって最大のプロジェクトの一つとなろう。この駆逐艦は、海上部隊の能力を高めることに貢献する。というのも、それは訓練用に使えるだけでなく、駆逐艦としての任務もこなすことができるからだ。

 と説明した。

 同氏はさらに、「ファーテフ級の潜水艦が、新年〔2015年3月21日〜〕にも披露されるだろう。またジャマーラーン級の駆逐艦のモデル2〜7が、現在建造中である」と指摘した。

 防空基地司令官も国防システム「S-200」用に「サイヤード3」ミサイルの設計が行われていることを明らかにした。

 ファールス通信の報道によると、ファルザード・エスマーイーリー司令官は「テストでは、小型飛行物体をサイヤード2ミサイルでターゲティングし、破壊することに成功している」と述べ、さらに「さまざまな射程距離や速度の、精確性を備えた新型ミサイルが、防空システム『メルサード』には搭載されている。これは実際の戦場で、敵の不意をつくことになろう」と指摘した。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33616 )