ハーメネイー最高指導者「イスラーム教徒同士の宗派対立は敵の武器」
2014年04月21日付 Jam-e Jam 紙
二つの世界に生きた選ばれし婦人ファーテメ閣下と、彼女の力強き息子たる偉大なるイマーム・ホメイニーのめでたき生誕日〔=イスラーム太陰暦ジャマーディーヨッサーニー月20日〕を迎え、
ホセイニーイェ「イマーム・ホメイニー」はファーテメの徳高き香りに包まれた。
イラン学生通信の報道によると、イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は預言者一族の事績を詠う詩人らを迎えて行われたこの面会で、〔‥‥〕ファーテメ・ザフラー閣下の人生が人類社会に示す偉大なる教えとして、「努力」と「清らかな生活」を挙げ、次のように続けた。
宗教的な集会は、宗教の光り輝く星々の人生が示す重要な教えを〔民衆に〕伝える、無二の機会である。宗教的な集会の場で、イスラーム法上の制約をしっかりと守りつつ、芸術的で啓蒙的な話を、人々を目覚めさせ、人々に希望を与え、人々を団結させる話を〔民衆に〕伝えることで、イスラームの敵による複雑なる陰謀に対抗し、イスラーム体制の目標を推進せしめるために、この〔無二なる〕責任と機会を用いることが必要だ。
〔‥‥〕
同師は人々の信仰を破壊し、イスラーム体制と誇り高きイラン国民の運動を逸脱させるために、イスラーム革命の敵どもが複雑なる通信・電子機器を駆使して試みている大規模な企てについて言及し、「敵の目標はイスラームを屈服させ、シーアの社会とシーアの教えが世界のモデルとなることを阻止することなのである」と指摘した。
イスラーム革命最高指導者はさらに、「イスラーム体制はこうした敵の複雑なる陰謀・企てに対抗する、無二の手段を有している。宗教的な集会、そして説教壇や預言者一族の悲劇の朗唱(マッダーヒー)を通じた人々とのフェイス・トゥー・フェイスな講話こそ、こうした無二の機会なのである」と続けた。
同師は、こうした貴重なる無二の機会を不適切に使うことは神の恩寵に対する忘恩であるとし、説教壇やマッダーヒーという機会を無駄にする行為の一例として、次のように述べた。
もしマッダーヒーや説教壇が、将来に対する人々の絶望を生むのなら、あるいは社会の状況やその義務への無関心を生むのなら、こうした機会は無駄にされたと言えるだろう。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はシーアとスンナの団結を傷つけ、彼らの間に不和をもたらすような行為も、神の恩寵に対する忘恩行為の一つであるとし、
これまで何度も繰り返してきたことがだが、宗教的な集会では宗派間の憎しみを煽るようなことがあってはならない。なぜなら、イスラーム教徒の間に不和をもたらす行為が、イスラームの敵が手にしている剣のように、彼らの目的を実現させてしまうことは、火を見るより明らかだからだ。
と付け加えた。
同師はイスラーム世界の偉人らが団結を訴えていることに触れ、
われわれはアリーの一派であることを誇りに思っているし、我らの偉大なるイマーム〔・ホメイニー〕がヴェラーヤト〔※イスラーム教徒の監督・統治〕と旗を掲げて、シーアであろうとなかろうと、イスラーム世界が自らのイスラーム性に誇りを感じるようになるきっかけを与えたことを、誇りに思っている。しかし不用意な言動によって、対立を煽る敵の剣を研いではならない。
と述べた。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33669 )