司法関係者、エヴィーン刑務所第350エリアで起きた事件について説明(下)
2014年04月21日付 Mardomsalari 紙

刑務所庁長官、国会で説明

 この報道をめぐる波紋が続くなか、刑務所庁長官が昨日国会に赴き、国家安全保障委員会の委員らの前で説明を行った。

 同委員会の報道官を務めるナガヴィー=ホセイニー議員は、エスマーイーリー刑務所庁長官が昨日午後の国会の会議に姿を現したことに関し、「エスマーイーリー氏は自らの説明の中で、刑務所庁による査察団が事前の計画通りに、〔事件のあったとされる〕木曜日〔=4/17〕にエヴィーン刑務所の査察を行ったと語った」と述べた。

 同氏にはさらに、次のように続けた。

エスマーイーリーは報告の中で、〔全国にある〕刑務所に対する〔刑務所庁による〕査察の仕方について説明、〔一般的に〕査察ではまず、受刑者たちが〔ホールなどの〕開かれた場所に連れて行かれて、その上で〔受刑者が留置されている監房に違法なものを隠し持っていないかどうかに関する〕査察が行われると述べた。報告によると、木曜日の査察では、二つの監房に留置されていた受刑者が部屋から出ることに抵抗したという。

 同氏は、部屋を出ることに抵抗したのは、偽善者〔※反体制組織MKO関係者のこと〕と反乱分子〔※2009年大統領選後の抗議運動に関わった者のこと〕だったとした上で、次のように述べた。

これらの受刑者は抵抗しはじめ、査察団に対して悪態をついた。査察対象の刑務所の職員以外の刑務官からなる査察団は、これらの者たちを監房から外に引きずり出した。

 同氏は、受刑者を部屋から外に連れ出す過程で、査察官から暴力を受け、怪我を負った者はいなかったとのエスマーイーリー氏の証言を引いた上で、

ファーテメ・ザフラー生誕記念日に合わせ、刑務所を訪れた一部の受刑者らの家族には、受刑者らと何の障碍もなく面会する許可が与えられた。怪我を負ったり、傷のあったりした受刑者は誰もいなかったことは、彼ら自身の目で見たはずだ。今私たちが表明するのは、希望する家族には、受刑者たちとの面会をが許される、ということだ。

 と述べた。

衝突はなかった

 司法相もこの件について、見解を述べている。ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのモスタファー・プールモハンマディー師は記者団らを前に、エヴィーン刑務所第350エリアで行われた査察の詳細について、「さほど深刻な衝突はなかった〔‥‥〕」と述べた。

 同師は次のように語った。

われわれが初期の調査をしたところでは、衝突はなく、携帯電話だとかシムカードとかいった禁止物が、通常の規則に反してもっている者がいないかどうかを調査するための査察が、通常通りにエヴィーン刑務所の各エリアに対して行われた。

 同師にその上で、「エヴィーン刑務所の二つの監房で、受刑者らによる抵抗があった。彼らは自ら問題を作り出したのであり、この査察の過程で1~2名の受刑者がささいな怪我を負ったのである」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33696 )