大統領夫人のパーティーに抗議デモ:第一副大統領「ダブルスタンダード」と批判(下)
2014年04月24日付 Mardomsalari 紙
ジャハーンギーリー氏はさらに、次のように続けている。
この集まりを準備したのは大統領の儀典で、ロウハーニー夫人〔‥‥〕らが参加していた。〔‥‥〕服装について訊いてみると、彼女たちはイランの各地域固有の衣装を身にまとっていたとの由。実際、イランの文化的多様性、偉大なるイランの文化的豊かさが分かるような服装だったという。
最後にさまざまな分野、中でも小児ガンに罹っている子供たちの治療に携わっている4~5名の慈善活動家の女性らに対し金貨が贈呈され、感謝の意が伝えられた。〔その他の〕招待客には、いっさいのプレゼントや金貨などの贈呈はなかった。
〔こうしたことを聞いて〕私は独り言を言わずにはいられなかった。青筋を立ててわれわれに食ってかかってくる人たちは、前政権で海外在住のイラン人たちを〔イランに〕招待し、五つ星ホテルに宿泊させて、飛行機代を含む諸々の経費をすべて負担し、一人につき、ときに1万ドルにも上る費用を散財した会議〔※〕が催されたとき、どこにいたのだろうか、と。
※訳注:アフマディーネジャード前大統領の側近のマシャーイーが2010年に開いた「在外イラン人会議」のこと。開催当時から批判が多かった。
ジャハーンギーリー氏はさらに次のように続けている。
当時沈黙していた人たち、そして政権の「祈祷師」だった人物〔※〕が、今やウソを並べて〔ロウハーニー政権が開いた〕公式行事に食ってかかっている。実際、ライバルを叩き、「
貴族主義」の言説を広めるためにウソを言いふらすことは、〔真っ当な〕政治勢力にとって許されることなのだろうか。〔‥‥〕
※訳注:アフマディーネジャード前大統領の側近だったマシャーイーのことを指すものと思われる。当時、マシャーイーはアフマディーネジャード大統領を惑わすために魔術を使っていると一部で噂された。
こうした中、〔政権に批判的な保守強硬派の〕国会議員らはこうした噂を利用して、穏健政権への「復讐」に着手、第9期および第10期政権〔※第一次、第二次アフマディーネジャード政権〕の無能さを数年にわたって黙って支持し続けてきた自らの沈黙を、第11期政権〔※現ロウハーニー政権〕への不条理な攻撃によって破る動きに出ている。しかしこうした組織だった動きに対して、別の議員たちからは反発の声も出ている。
例えば、ベフルーズ・ネエマティー議員(アサダーバード選出)は口頭での意見表明で、国会による政府への監視は必要であり、国会は政府の動きに敏感に反応するべきだと強調しつつ、「しかしだからといって、政府の取っている多くの良い政策を無視するようなことはするべきではない」と述べている。
同議員はさらに、
以前、残念なことにキーシュやホラーサーン、その他の場所で〔豪勢な〕会議が〔アフマディーネジャード政権によって〕執り行われたことがあったにもかかわらず、その当時、これらの〔ロウハーニー政権を批判している〕友人たちはいかなる注意も、口頭ですら〔アフマディーネジャード政権に〕与えなかった。そして今日、3枚ばかりの「自由の春」金貨が、障害を持つ人たちや恵まれない人たちのために何年にもわたって尽力してきた3人の人に贈呈されたことに対して、彼らは「1羽のカラスで40羽のカラス」〔※話に尾ひれを付けて、言い立てること〕的なことをしているのである。
同議員はその上で、「これらの議員たちは常日頃、政権を支持していると表明している。しかし私が彼らに求めたいのは、態度を明確にしてほしい、ということである。あなた方が政権を支持する必要はない。むしろ、自分たちの態度を明確に表明するべきだ。必ずや国民がこれを判断するだろう」と語った。
〔‥‥〕
この記事の冒頭に戻る
関連記事(文化問題に関するロウハーニー発言、波紋を呼ぶ)
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33706 )