トルコのスーパー高校生、進学先はイェール大
2014年05月01日付 Hurriyet 紙


ダムラ・オズダルガさんは高校最終学年で、2人兄妹の妹である。兄のヌマン・オズダルガさんは、米国コルビー・ソーヤー大学で学んだ。現在は、広告会社に勤務している。父アイドゥン・オズダルガさんは新聞記者で、自身のウェブサイトの運営を行っている。母シェイダ・オズダルガさんは、計量計画研究所の心理学者である。ダムラ・オズダルガさんは、小学校来、ロバートカレッジ(現、ボアジチ大学)OBの構想で設立されたヒサール学校で教育を受けた。学校の皆と同様に良い大学への進学を希望、勉学に没頭し、学業、社会活動、文化活動を通じ自己研鑽に励んだ。国外のサマーキャンプに参加した他、家族と共に米国の大学を訪問し、よく見て回った。7年生になってからは、イェール大学への進学を目標とし、自身曰く、時間管理を上手く行い、スケジュールに沿って勉強した。この年、米国のおよそ15大学に願書を申請した。大学より回答受領後、いくつかは申請を取りやめ、入学希望の強い大学を(候補に)残した。ダムラ・オズダルガさんは、ハーバード大、プリンストン大を除く10大学の入学試験を突破し、イェール大学で神経学を学ぶことを選んだ。

■大学のスピリットが非常に強い

ダムラ・オズダルガさんは、同時にMBAを専攻し、経営、R&Dで経営学を専攻する予定と話し、イェール大を選んだ理由を下記の通り述べた。
「奨学金を受給出来ます、これは重要です。奨学金により、授業料の60%を賄うことが出来るのです。7年生の時からイェールで学ぶことを希望しており、9年生の時、家族と大学を見に行きました。その時、大きな感銘をうけたのです。イェール大に漂う人の雰囲気がとてもよかったのです。大学が好きで、お互いに支え合っているのです。よく学び、いろいろな活動への参加も行っている。大学のスピリットを強く感じるところです。自分があの環境にいることを想像できました。研究・学問分野でも大きな可能性を提供してくれる場所です」。

■脳のことをわかりたい

ダムラ・オズダルガさんは神経学を専攻することを希望しているが、これは突然決断したものではない。9年生の時、彼女は米国のサマーキャンプに参加し、様々な授業を受講していた。その中で神経学に関心を示したと彼女は言い、「人間の脳が出来ること、そして、それを理解しようと努めることがとても面白かった。我々の行動は全て脳に帰結しており、このことをより理解したいと思った。色々な面があり、単に研究室に閉じこもりたくはありません。関心を引く分野について、経営と結びつけることで、二者を橋渡しするような事に取組もうと決心しました。2013年の夏も、サンディエゴのバイオテクノロジー企業で実習を積み、取組みたいセクターの研究所と臨床検査について知識を得ました。経営に最も関心を持っています。イェール大学でもダブルメジャーを行うと決めました」と語った。ダムラ・オズダルガさんは、成功の秘訣について、時間管理を上手に行うこと、カレンダー通りに行動すること、勤勉に務め研究を行うこと、様々な分野に関心をもつことにある、とした。彼女は、米国で大学教育を受けることとなって、少し興奮気味であると言う。「未だにイェールへの進学が信じられない。元来、他の国に行っても問題なく適応できるが、大学に行くこととなるため、興奮しています。希望する分野をより掘り下げて研究したい。ここでは、本当に自分で決めていくのだ」と説明した。

■参加したプロジェクト

・ミュージックロイヤルアカデミーを受験。ピアノ講師及び聖歌隊所属。
・サンディエゴにて7週間、バイオテクノロジー企業で肺線維症に関する実習。
・ヒサール学校にて学生ユニオン会長。
・日本開催アジア科学キャンプ参加。
・模擬国連クラブ議長、ジュニア模擬国連大会優秀賞。
・「私は子供だ、権利がある」プロジェクトで、級友と子供の権利の普及活動を行い、子供の視点から自然に危害を与えうる計画についてドキュメンタリー映画を作成。
・級友と「影響力のある学生、影響力のある国民プロジェクト」を企画し、複数の都市で中学生向けに4週間の夏季学校を開催。学生にクリティカルシンキング、人権、英語、ガイダンスの授業を行う。本年もカルスで開催を計画中。

■ダムラ・オズダルガさんの合格大学

イェール大学、スタンフォード大学、ペンシルベニア大学-ウォートン自然科学経営プログラム、ブラウン大学、デューク大学、カリフォルニア大学バークレー校、ジョンズ・ホプキンス大学、ノースウェスタン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、タフツ大学
※イェール大学の他、ジョンズ・ホプキンス大学のホドソン奨学金を獲得。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:33728 )