ダウトオール外相「我々は北朝鮮ではない」―報道の自由報告に反発
2014年05月10日付 Hurriyet 紙

アフメト・ダヴトオール外相は、アメリカのNGOフリーダムハウスがまとめた報道の自由に関する報告書で、トルコが「部分的に自由である国」から「自由でない国」のカテゴリーに転落したことに関し、反発を示している。

昨日9日に行われた第29回改革監査委員会(RİG)に参加したダヴトオール外相は、「私たちは、新聞記者の皆さんが『私たちは北朝鮮で はない』と発言する勇気を見せてくれることを待っています」と述べた。メヴリュト・チャヴシュオールEU担当大臣、ベキル・ボズダー法務大臣、エフカン・アラー内務大臣らも参加したこの委員会では、アナトリア通信社による質問2つのみが受け入れられた。ダヴトオール外相は、おおよそ以下のように述べた。

「私たちは民主主義国家として、報道の自由や表現の自由を最も高い水準に持っていくために懸命に努力しているところです。フリーダムハウスの報告書に関して、皆が批判する権利を持っています。しかし批判の事実関係は整っているでしょうか?法務省によれば、現在、逮捕されている黄色い報道カード(公的に認められた報道機関に与えられるカード)を持った5人の記者がいます。フリーダムハウスの報告書は、今年のデータをまとめたものではありません。報告書が昨年のデータに依拠しているとすると、これを客観的と言えますでしょうか。トルコを北朝鮮と同じカテゴリーに組み入れるのであれば、トルコの新聞記者たちと共に、この状況が自由でないことについて考える必要があります。私は、トルコの新聞記者である皆さんが、北朝鮮の新聞記者と同じように制限を受けているのかと聞いているのです。もし皆さんが、我が国の報道の自由の状態を北朝鮮や北朝鮮に似たような国々と同じカテゴリーに入ると評価するのであれば、誰もこの報告書が事実に基づいていると言えないでしょう。報告書を尊重すべきではありません。しかしそれが認識の問題であるならば、我々は、全ての省庁が一体となって、海外の報道機関と連絡を取り、彼らをトルコに招きいれることについて見解の一致をみています。あの報告書にあった国々とトルコを比較するのは、オリエンタリスト的態度です。私たちは、新聞記者の皆さんが、私たちは北朝鮮ではない、と発言する勇気を見せてくれることを待っています。トルコは2等級の国家ではないのです。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:33820 )