マニサ炭鉱火災、死者238人…首相発表
2014年05月13日付 Radikal 紙

エルドアン首相は、鉱山災害で命を落とした人の数が238人に及んだと述べた。責任ある報道を行うと述べたメディアに感謝を述べた。

エルドアン首相は何百人もの労働者が命を落としたソマの事故があった鉱山を訪れた。エルドアン首相は視察の後、以下のことを述べた。

「私たちのことをテレビの画面を見ているわが親愛なる国民よ、ソマで発生した、近年の歴史で最も大きな労働災害の1つの目撃者となった。個人経営の鉱山企業で発生した火災が原因で、最初の報告によると238人の労働者を見送った。さらに最初の報告によると80人が負傷し救助された。現時点ではそのうちの19人は退院したが退院へ向けての作業は続けられている。重傷のいかなる負傷者も残されていない。国民たちに哀悼の意を表す。全国の7,700万人がとても大きな痛みを経験している。非常に堪え難い時間を過ごしている。

生活の糧のために額に汗を垂らしている労働者の同胞を失ったことに悲痛な悲しみを感じている。コーランの言葉に実際に「人々は働くほかない、と神はおっしゃっている。神よ、糧を求め命を落とした同胞たちのたどりつく場所が天国であらんことを。残りの痛みは、死んだ同胞たちだけのものではなく、我々全員[が負うべき]痛みである。

命を落とした同胞たちの家族に、そして国民全員へ哀悼の意を表す。現在は処置を終え、治療を続けている負傷した同胞たちにも一刻も早い回復を祈っている。

■メディアに感謝

事故の瞬間から非常に責任ある報道を実現した、世論が早く、しかも正しい知らせを受けることを実現した、しかもこれを困難な条件下で実現したメディア関係者、そして組織に感謝する。この大きな痛みに対して正確、冷静なアプローチをした政治家に感謝をする。

昨日の事故の瞬間から自身の命を危険にさらして捜索救助作業に参加している健康安全活動を続けている関係者を祝福する。

不屈の精神を維持し国全土で祈りを捧げているわが国民にも特に感謝する。

■すべての可能性にかける

事故の知らせを聞くや否やできることすべてを迅速に実施した。国立国際プログラムをキャンセルした。エネルギー大臣を即座に現地へ向かわせた。エネルギー相タネル・ユルドゥズの手配で、保健省、赤新月社、災害・緊急事態管理局長、参謀指令本部、トルコ石炭協会、そして近隣の県から捜索救助チーム及び救急チームが現場へ駆けつけた。可能な限り迅速な方法で鉱山の同胞のもとへたどり着く努力をした。大規模な事故に直面し、あらゆる可能性を動員した。一方で作業・鉱山から出た負傷者及び死亡した同胞に関して、法医学の観点からの活動、クルクアーチにあるもっともよい条件の場所での迅速な検体を実現するために努力し た。ここからイズミルにこの同胞たちを送ること、そこで検体施設を探すことはかなり難しいことだ。法務大臣をもこの問題で注意を促し、次官とともにこの問題で措置を講じた。

■肉体と精神的あらゆる措置

捜索救助作業だけでなく、身元の確認、この間違いを犯さないよう。亡くなったこの同胞たちは身元を確認するものはない。体にあるほんのわずかな傷では判明とならない。誰が誰だかわからず、ここでは写真とともに家族に遺体を見せる形で、親族が現地で見て判断し引き取り村へ運ぶのだ。

この問題に関して必要に対応すること含むあらゆる細部まで考察を行った。必要なことはすべて行われる。

肉体と精神的に必要なことがあれば、国として、また実際に事に当たる関係省庁として、この他作業としてとるべき必要がある策が何であれ、すべてが行われる必要がある。司法・行政の成すべき仕事は現在はじめられている。

トルコ全土で3日間国民が喪に服すことを宣言する。宗務庁との話し合いにより金曜日に特別な礼拝の呼びかけが行われた。金曜礼拝の説教はこの同胞に向けられた。これからみなさんは安心してほしい。この事故のほんの小さな詳細まで調査されるだろう。どんな過失も見過ごすことを許しはしない。原因を明らかにし、世論も親族も満足する措置となるだろう。我々の最初の仕事は遺体の埋葬である。

■ソマの次の事故もありうる

その後、この大きな痛みを全面的に語るべき必要な措置を行うだろう。私はこの時点で特に今一度、哀悼の意を表したい。トルコ大国民議会は2日間中断されている。今後、負傷者、その子供たちに寄り添うだろう。土曜のマラティアでの予定もキャンセルする。

ソマの人々の、地方の人々に寄り添うだろう。安否情報の問題でエネルギー・天然資源大臣を始めに、当局の発表のみに耳を傾けるよう切に願う。日和見主義者に、より一層気を付けることをお願いする。亡くなった人々にアッラーの慈悲を、親族に、皆さんに哀悼の意を表する。

すべてのメディアの前でもう1つ言わせてもらう。この状況を機会と捉え、これらを利用することを望むいくつかの過激派グループがある。彼らに価値を与えないことは、我が国の平和のため、結束のために、とても重要であると触れておきたい。

■質疑応答

エルドアン首相はこの後、報道関係者の質問に答えた。

Q:鉱山の中にいる労働者の数に関して把握できていますか?

A:現在100%言うわけにはいかない。しかし関係者たちと事業者の出した数字によると、推定で120人ほどが中に取り残されていると言われている。多少の増減はあるが、しかし正確には事業所の事業者が出した数がこれだ。現在より数が減っている状況だ。一方で私たちはけが人が早く運び出されることを祈っている。

Q:まず調査が開始されたとおっしゃりましたが…。

A:これにかんして労働・社会保険省でこの調査の手続きがあり、今後同省が調査を行うだろう。このほかに同様にこの手続きの傍ら、雇用者自身がこの事件故にこうした調査を行うこともできる。自らに課された仕事があり、 それを実行する。同様に私たち、国としてできることをする。国民がもう一度犠牲者を悪用しようとする者に乗じる機会を与えてはいけない。私たちは今拙速に、あれこれ数字をあげつらって事件の模様を語ることは正しいとは考えていない。埋葬を含みすべてのことを行う。関係省庁の大臣たち、そして我々は、必要な作業を今も今後も継続する。司法・行政面での調査を続行する。

Q:議論されたのもこの点でした。野党議員がかつてソマに関わる調査議案書を提出したが、与党議員の投票によって否決されました。これに関して何かコメントは?

A:最初に私はその日の議会の議事録を見返したい。その日の議題にあるこのソマ関連の共和人民党員の持ち込んだ提案や動議は、ただその日の議題を妨害するためだけのものである。彼の演説で、ソマに関連した言葉は1つも見つからない。タイトルにはソマとあるが内容にはない。必要と思われる答えは関係者がした。これはまたの機会に議題にして話しましょう、話せます、と彼らは回答した。事件の渦中にあって、悪用されようとしている。我々はこの悪用を許さない。三月末のことだった。議事録は本当に困惑させるものである。問題に関しては全く言及がない。

Q:現在120人ほどの労働者が鉱山内部にいるとおっしゃりました。彼らを発見するまでにどれほどかかるとお考えですか?

A:現在捜索救助チームが活動している。仲間と共に鉱山に向かった。これは簡単ではない、いわば150メートルほどの段である。しかし[一部は]水平に3~4キロメートルほど広がっている[という]。何人かはこれが4キロメートル垂直にあると言っている。これは水平な場所だ。私もゾングルダク炭鉱に入ったことがあるので知っている。彼らに到達して救出、脱出することは容易ではない。彼らの活動は続けられている。夜、条件はどうなるか、現時点作業を中断できない。しかし作業に全力で取り組み続けている。

■すべての場所が禁止

エルドアン首相の訪問の前に鉱山の入口と出が封鎖された。鉱山の休憩施設にいた労働者の親族とジャーナリストが鉱山の入口に行くことに警察は許可を与えない。入口と出口の封鎖を指示されたとする警察隊に市民らは反発した。

首相は視察後ソマを離れた。首相が訪問している間、捜索救助活動は中断された。首相が帰った後、作業は再開された。

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( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:33861 )