首相府はソマでの炭鉱爆発事故を悼み、三日間の服喪を宣言した。このためトルコ全土と在外大使館で国旗は半旗に掲げられた。
青年スポーツ省はソマで起きた事故のため、トルコの81県で行われる「5月19日アタトゥルク記念と青年の週」の活動に関連して予定されていた祝事を取りやめた。テレビとラジオではバラエティ番組が放送されず、国家首脳陣も事故のために予定を取りやめた。中国訪問を延期したギュル大統領は今日ソマへ行く。タイイプ・エルドアン首相はアルバニア訪問後、土曜日に行われるはずだったマラティア訪問と、週末イスタンブルで予定されていたプログラム参加をすべて取りやめた。トルコ大国民議会ジェミル・チチェキ議長はアメリカ合衆国への公式訪問を断念。ケマル・クルチダルオールCHP党首は国内での予定と、オックスフォードユニオンの討論プログラム参加のためのイギリス訪問を取りやめた。各省庁と公式団体のほかに、トルコ全土で一般企業が声明を出し、オープンセレモニーや各式典を取りやめたことを通知した。ソマでの炭鉱爆発事故で死亡した人たちのためにトルコのすべてのモスクで追悼礼拝の呼びかけがなされ、金曜礼拝後に、死亡した人たちのために追悼の祈りが捧げられた。金曜礼拝の説教でも、炭鉱事故が取り上げられた。
■試合も取りやめに
ソマでの事故のためトルコサッカー連盟は公式インターネットサイトで声明を出した。「ソマで発生し、国内を悲嘆に陥れた炭鉱事故のために5月14、15日に行われるすべてのアマチュアおよびプロリーグの試合を延期する。2014年5月16~18日の全リーグのサッカーの試合は予定通りに行われる。これらの試合の最中および前後には、音楽は流れない。審判と選手は黒いリボンを付けてコートへ出場し、一分間の黙祷が行われる。UEFA U17ヨーロッパチャンピオンで戦ったU17ナショナルチームは5月15日のマルタ戦で黒いリボンをつけて出場する。」
各地の国立劇場はソマの炭鉱事故のために服喪期間中は、劇場を閉鎖することを決定した。公正発展党地方指導部は、県政を担う地方支部に対し、ソマ炭鉱事故について「服喪」するよう通知した。
■イベントの取り消し
ソマ炭鉱事故の後に全国各地で会議、オープンセレモニー、コンサートなどが取りやめられた。以下は事故を受けて行われないことが発表されたイベントである。
タルカン、ケナン・ドウル、スラ、デメト・アカルン、アルペル・クル、ギョクハン・オゼン、エムレ・アイドゥン、ギュルベン・エルゲン、ケレム・ギョルセブ、スュメル・エズギュ、ジャン・ボノモとグリピン、ピンハーニ、モデル、ユクセキ・セダーカトなどが、コンサートやイベントを取りやめた。エリドル・ミス・トルコ2014のファイナルも延期された。世界的に有名なハードロックグループのエアロスミスは昨日のイスタンブル公演を取りやめた。
ブセ・テリムさん(ガラタサライ監督の娘)とヴォルカン・バフチェカプルさん(フェネルバフチェ主将の従兄弟)は結婚式を延期した。アトラスシネマでの映画「一月の二つの顔」特別試写会は延期された。
5月14日、15日に予定されていたイスタンブル文化芸術財団による全ての催しが取りやめられた。今日ドウシュ大学から女優トゥルカン・ショライに贈られる名誉賞の授与式が取りやめられた。5月16日(金)イスタンブルカンフェランスセンターで行われる予定のアフロ・キューバ・オールスターコンサートも先の日程に繰り越された。アンカラ中東工科大学ヴィシュネリキ講堂で5月17日(土)に行われる予定であったバビロン・サウンドガーデンフェスティバルも取りやめられた。
■国会で黙祷
国会はソマ炭鉱事故で亡くなった炭鉱夫に黙祷を捧げた。公正発展党の女性国会議員らは遺族と面会するためにソマへ行った。トルコ大国民議会の今週の活動予定は国を挙げて喪に服するために延期された。委員会活動と記者会見の大半が取りやめられ、政党間の合意を得て開催された総会では、追悼のみが行われた。アイシェヌル・バフチェカプル副議長は、短時間の総会を開催するにあたり、「私たちが経験した痛みを言葉にするのは本当に難しい。国全体が深く説明できないほどの悲しみの中にいる」と話した。バフチェカプル氏はソマで亡くなった人々のため一分間の黙祷を捧げたのち、すべての政党と無所属国会議員らを代表して共同通知を読み上げた。
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( 翻訳者:竹田史佳 )
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