モロッコ:ラバトに多くの投資が集中
2014年05月15日付 al-Hayat 紙


■モロッコ:ラバトに多くの投資が集中

【ラバト:ムハンマド・シャルキー】

モロッコの首都ラバトは、投資家やアラブ諸国の政府系ファンドからとりわけ関心を集めており、アトラス山脈やラバトを南北に分けるブー・レグレグ川の間に位置するという地理的要素を活かし、文化、文化遺産、および観光の分野において「アラブの光の都市」となっており、人口密度は300万人と目されている。

白の街ラバトにはここ数年を通じて複数の分野において投資が集中、その額は800億ディルハム(97億ドル)を超え、官民問わず、アラブ・マグリブ地域において最も魅力的な投資先になっている。またモロッコ国王ムハンマド6世はおととい(13日)、総額180億ディルハムをかけた複数の都市計画の実施合意の調印式を賛助した。これらの計画は、政府・地方自治体、およびアラブの政府系ファンド「ヴェサル・キャピタル」が総力を挙げて実行する。「ヴェサル・キャピタル」は、サウジアラビア、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドから投資を募り、これらの国々はモロッコへの多額の投資を契約し、戦略的パートナーシップ協定を結んだ。

総資本額270億ディルハムと目される「ヴェサル・キャピタル」は、ラバト、マラケシュ、タンジェにおける多くの観光、文化、不動産プロジェクトを受け入れた。プロジェクトには、大劇場、ホテル、ブー・レグレグ川岸のヨット港の建設が含まれ、その費用額は10億ディルハムを越える。またUAEの「マアバル・インベストメント・グループ」がヨット用停泊港周辺で6億ドルかけて実施した「バーブ・バハル」プロジェクトに加え、「ヴェサル・キャピタル」は観光・不動産・文化プロジェクトを実施する。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:菊田麻矢 )
( 記事ID:33878 )