アラム=アルホダー「われわれにとって問題なのは、一部のマッダーフや宗教団体らである」
2014年05月10日付 Jam-e Jam 紙
マシュハドの金曜礼拝導師は、「ワッハーブ主義はスンナ派ではない。しかし反スンナ主義がワッハーブ主義の拡大の原因となっている。この点でわれわれが問題にすべきは、一部の
マッダーフや宗教団体(
ヘイアト)ら〔の振る舞い〕である」と述べた。
アーヤトッラー・セイエド・アフマド・アラム=アルホダーは、金曜礼拝事務所で開かれたマシュハド・ジャヴァードル・アエメ文化協会の会合で、「〔第9代〕イマーム・ジャヴァードは幼年期にイマームになった最初のイマームである。シーア派の信徒にとって、8歳のイマームに従う初めての経験だった」と述べ、さらにイマーム・ジャヴァードは敵・味方両方からの圧力にさらされていたと指摘して、次のように語った。
第8代イマーム〔・レザー〕の殉教後、シーア派の法学者たちは全員メディナに集まり、3万に及ぶさまざまな分野の問題をイマーム・ジャヴァードに尋ねた。そして彼らの聞いた回答は、まさに歴代のイマームたちが示してきた回答そのものだった。
〔‥‥〕
アーヤトッラー・アラム=アルホダーは演説の別の箇所で、
われわれはマシュハド〔※第8代イマームの聖廟のある聖都。イマームたちの聖廟は、イラン国内ではマシュハドにあるものが唯一である〕で、大いなる災厄に直面している。それは、〔シーア派の思想・儀礼の〕硬直化であり、反スンナ主義である。世界の抑圧諸国はワッハーブ主義と硬直化の二つの刃によってできたハサミによって、われわれ〔=イスラーム教徒〕を分断しようと企てている。
と述べた。
マシュハド金曜礼拝導師は続けて、
マシュハドはシーア派信徒の大いなる中心地である。敵はイラクやシリアで敗北を喫したために、イラン・マシュハド近郊のサルジャーム地区を選んで、そこを通じてターリバーンやサラフィー主義者たちをアフガニスタンからイラン国内に流入させ、マシュハドを大いなる「生け贄の祭壇」にしようとしている。
とした。
同師はまた、「敵はスンナ派信徒の間にワッハーブ主義を浸透させようとしている。マシュハド〔のシーア派信徒の間〕に反スンナ主義的な運動を生じさせて、〔スンナ派信徒の間に〕ワッハーブ主義が形づくられるよう仕向けているのだ」と語った。
アーヤトッラー・アラム=アルホダーはさらに、「スンナ信徒が仰ぐカリフたちを誹謗しているサイトの多くは、ロンドンにその事務所がある。もしイラン国内でそうしたことを口走っている者がいるとすれば、その人物はこうした事務所の手先なのである」と強調した。
同師はマシュハドにスンナ信徒の人々が増えていることについて、「スンナ派信徒の人口がマシュハドで増えているのは、マシュハドにパキスタン人やアフガン人がいるためだ。治安機関が乗り出して、彼らを国外に追放すべきだ」と述べた。
アーヤトッラー・アラム=アルホダーはまた、
われわれにとって〔思考や宗教儀礼の〕硬直化はワッハーブ主義のようなものだ。もしマシュハドの馬蹄のような場所に位置するサルジャーム地区にワッハーブ主義が侵入すれば、マシュハドはシーア派信徒の生け贄の祭壇と化してしまうだろう。その他の陰謀と同様、敵がこの陰謀で敗北を喫するよう、各宗教団体(ヘイアト)は〔宗教儀礼等の〕硬直化を防ぐ必要がある。
と訴えた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33935 )