サウジアラビア:「サウジアラムコ」は3つの製油所を建設
2014年05月19日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビア:サウジアラムコ社が3つの製油所を建設、それぞれ日量40万バレルの生産を目指す

【ダーラン:本紙】

サウジアラムコ社のハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・ファーリフCEOによると、「同社は3つの製油所を建設中で、それぞれ日量40万バレルの生産を目指している。その3つとは、同社の100%出資であるジャーザーン製油所、トタル社との共同出資であるSATORP(Saudi Aramco Total Refining and Petrochemical Co.)製油所、中国石油化工集団との共同出資であるYASREF製油所(Yanbu Aramco Sinopec Refinery)である」。

またサウジ国営通信によれば、「同社はダウ・ケミカル社との共同事業であるサダーラと、住友化学との共同事業であるペトロ・ラービグの2つのコンビナートの建設、拡張を、国際化学標準で進めている」。

ファーリフCEOは、サウジアラムコの後援によってバハレーンで開催されたペトロテック2014(中東石油精製・化学見本市)のイベントで、湾岸地域の石油精製・化学工業とそれへの投資参画にとっての歴史的なチャンス(が訪れている)と要約して述べた。

同CEOによると、過去30年間、アラブ湾岸地域は、主に低価値の石油化学製品を輸出して技術を輸入してきた。他方で、製品の更なる多様化や特化を通じて炭化水素により大きな価値を付加することはなかった。(今後)それに取り組むことで、第2次産業と専門産業の成長、そして輸出用の製品・半製品の生産が可能となる。

また同CEOは、「サウジアラムコ」が(今後)はるかに大きな地域の産業と経済環境の一翼を担い、湾岸地域が将来、産業活動にとってのただの重要な軸ではなく、その世界的な中心地となるだろうと述べた。その理由は、同地域がヴィジョン、戦略、資源、資本、投資環境、助成、技術という、継続的な成長に必要なすべての要素を保有しており、それらが適切に組み合わさっているからである。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:33938 )